アメリカでの家探しのポイント①(一軒家にする?それともタウンハウス?)

アメリカへの海外赴任が決まると、まずはご主人様が1人で先に渡米し、生活の立ち上げ(家族で住む家の決定、車の購入など)をすることになると思います。その際に、家探しのチェックポイントを事前にご夫婦で把握しておくと、アメリカにいるご主人様から候補物件の相談があった時に、現地に数か月後に行かれる奥様も、家の希望や条件をしっかり押さえて話し合えると思います。ここでは、雪国であるアメリカ北東部に位置する、ミシガン州の郊外での家探しのチェックポイントをご紹介する第一弾、”一軒家にするか!?それともタウンハウスにするか!?”について解説いたします。どちらも利点や難点がありますので、この記事を参考にしていただいて、これからの皆さまの素敵なミシガンライフの一助になれれば幸いです。

※アメリカの家の種類は、一軒家、タウンハウス、コンドミディアム(日本の分譲のマンションのような感じ)、アパートの4種類ありますが、ミシガンの郊外で駐在員が家族で住む場合は一軒家かタウンハウスが多いため、ここでは一軒家とタウンハウスの2つを比較させていただきます。

目次

一軒家とタウンハウスの家賃の比較

まずは家賃の比較ですが、一般的に一軒家を賃貸した場合と、タウンハウスを賃貸した場合では、一軒家の方が高いと言われています。ただ、管理費が高いタウンハウスもありますので、一概には絶対に一軒家の方が高いとは言えません。実際に候補となる物件を1つ1つ比較されることをお勧めします。

一軒家の利点と難点

まずは一軒家の利点と難点について説明させていただきます。

アメリカでの家探しのポイント

一軒家の利点

一軒家の利点①タウンハウスに比べて、外観や家の間取りや雰囲気、台所の豪華さや、庭の広さなどが本当に様々ですので、選ぶのも楽しいと思います。一生に一度あるかないかの海外赴任だけに、毎日暮らす家にこだわるのも素敵だと思います。ミシガン州は湖が沢山あるのですが、湖のほとりの家に住むと、毎日湖の景色が楽しめますし、夏はプライベートビーチのような感じで家の前を独り占めできてしまいます。森の近くに住めば、野生動物も沢山現れてくれます。家によっては、大きな公園にあるような子供用の遊具が庭に付いている家もあって、こんな庭があるなんて!と、私はびっくりしたことがあります。お庭でバーベキューを楽しんだり、様々な楽しみ方ができます。

一軒家の利点②騒音ストレスがない。お子様がいらっしゃる場合は、お子様が広い庭で自由に遊べますし、家の中で騒いでもお隣さんのご迷惑になることは滅多にありませんし、お隣さんからの騒音も気になりません。家の騒音に対するストレスがないのは良いですよね。

一軒家の難点

一軒家の難点①芝刈りが大変です。アメリカは基本的に、自分の家の芝刈り、雑草抜きなどをきちんとこまめにしないといけません。そして、タンポポも黄色い花のうちに摘まなければいけません。

これが意外に大変で、芝も1週間も経てばすぐ伸びてきますし、雑草の増殖スピードもすごいです。そして、タンポポをあなどってはいけません。前日に全部摘み取ったと思ったら、その翌日にすぐ庭がタンポポだらけになっていて衝撃を受けることもあります。また、夏場は芝に水をやらないといけません。これにもお金がかかります。

芝の手入れが行き届いているかということは、その家だけの問題ではなく、その家が建つ居住区(サブディビジョン)の資産価値にも繋がると考えていらっしゃる方が多いので、家の大家さんのチェックも厳しいですし、ご近所様からの目も厳しいです。

芝の管理に関しては、自分で芝刈り機を買って管理する方法や、業者(もしくは人)を雇って管理する方法があります。また、家の賃貸契約時に、家賃の中に芝刈り費用が入っている物件もありますので、こういう物件だとラクですよね!もしも、自分で管理すると決められた場合も、大変で心が折れそうになりましたら、途中から業者や人を雇うのもアリですので、その辺は臨機応変にやっていきましょう。

(芝刈り業者は大家さんにお願いすれば、紹介して下さると思います。また、隣のお家などでバイトで芝刈りをやっている人を見つけたら、その時に声をかけて、自分の家もやってもらえないかお願いしてみるのもいいかもしれません。)

一軒家の難点②雪かきが大変です。雪の季節は毎日ガレージの前や玄関の前、時には家の前の私有地エリアの道路(ここは業者に頼むことが多い)などの融雪(融雪用の塩を撒きます)や雪かきが必要です。これを怠って、通行人が仮に怪我でもしてしまったら、その家の人の責任になることさえあります。極寒のミシガンで、毎日雪かき…なかなかハードです。

一軒家の難点③庭の木々の管理が大変。入居時にきれいに植物が手入れされていた場合は、その植物の現状を維持していく努力が必要になってきます。退去時に、植物が荒れていたり、入居時とまったく違う様相を呈していると、その分の補修金を払わないといけなくなることもあります。

一軒家の難点④HOA(ホーム・オーナーズ・アソシエーション)、いわゆる管理組合のようなものが居住区(サブディビジョン)に存在していることがあり、居住区によってHOAの規則が違います。規則が厳しいところだと、それに反すると罰金などを科せられたりもしますので、面倒な面があります。アメリカ人でさえも物件選びの際に、HOAが厳しくないところを探す人がいるようです。

一軒家の難点⑤大家さんとの相性が大事。家の中の故障やトラブルは、大家さんに連絡して対応してもらうことがほとんどです。なので、大家さんは大事です。大家さんが近くにお住まいで、対応も良い方だと生活しやすいと思います。

一軒家の難点⑥退去時(日本へ本帰国時)の数か月前から、まだ自分たちが住んでいるところに、その家に興味のある内覧者が次々と訪れる可能性があります。大家さんも次の住人にすぐ住んでほしいため、仕方ないとは思うのですが、これが結構ストレスにはなるそうです。例えば、あまり整理整頓できていないクローゼットだとか、自分があまり見られたくないところも見せてほしいと言われることもあるそうです。

タウンハウスとは何?

まず、タウンハウスとは何なのか。説明が難しいので、まずは下の写真をご参照ください。タウンハウスとは、似たようなデザインの家が4軒~7軒くらい連なってそれぞれのお隣の家の壁に接した状態で建っているものです。内装も一軒家のような感じです。こういう連なった同じタイプの建物が、1つの大きな居住区(サブディビジョン)に、沢山建っています。

アメリカミシガン州のタウンハウス

各居住区(サブディビジョン)によって、そこに建っているタウンハウスの外観や間取り(平屋や2~3階建て、住人の住む家が1階と2階で上下に分かれているものもある)、内装も違いますので、皆さんはそれぞれ希望と条件に合ったタウンハウスを探すことになります。

タウンハウスの利点と難点

タウンハウスの利点

タウンハウスの利点①居住区(サブディビジョン)に管理センターがあり、家のトラブルはここに連絡すれば、管理センターが一括で請け負ってくれます。例えば、家の中で水漏れのトラブルがあったり、セントラルヒーティングがうまく作動していない時、また家の排気口に鳥が巣を作ってしまった時なども、管理センターに連絡すると担当者が来て対応してくれるので、とてもラクです。

タウンハウスの利点②芝の管理(芝刈り、芝の水やり)、除雪、敷地内の植木の管理、全てを管理センターが請け負ってくれるので、非常にラクです。時には、管理センターが各家庭にある庭に植える季節の花を配ってくれるところもあり、とにかく受け身でいても楽しくやっていけます。

タウンハウスの利点③新築の物件や、比較的新しい物件を賃貸できる。一軒家は中古の賃貸が多い。

タウンハウスの難点

タウンハウスの難点①騒音問題。タウンハウスは家の一部の壁が必ずお隣と接しているため、お隣の音が気になる場合や、自分の家の音でお隣にご迷惑をかけてしまうこともあります。

階下に他の住人が住んでいるような上下で分かれているタイプの場合は、上階の人の騒音が下の住人の悩みの種になることも。こればっかりはお隣が物静かなタイプであるかどうかなど、住んでみないと分からない部分もあります。

おススメは、平屋タイプで、しかもお隣と接している面がカーガレージだったりすると最高です。私は実は、この平屋タイプに住んでいたことがあります。お隣のアメリカ人家族のお子さんが、音楽をガンガンにかけるタイプだったのですが、自分の家のガレージに入るといつも音楽が聞こえてきていただけで、リビングなどは接していなかったため、非常に快適でした。

タウンハウスの難点②一軒家に比べて、各家の割り当てられている庭が小さい。子供を自由に遊ばせられないような庭もあります。ただ、居住区(サブディビジョン)によりますが、大抵どこの居住区もプールや公園、テニスコートなどがあり、そこの住人であれば利用できますので、そこまで歩いていけば遊ぶことができます。

タウンハウスの難点③…タウンハウスは管理がらくな分、アメリカに初めて住む日本人の家族に人気なので、日本人に人気の居住区(サブディビジョン)だと、そこに住んでいるのが日本人だらけになってしまうこともあり、ちょっと複雑です。いざという時には同じ日本人がいてくれた方が安全&安心なのかもしれませんが、あまりに多いと、そこでの日本人社会のお付き合いなどで苦労することもあります。

まとめ

一軒家は自分で管理しなければいけない面が多い分、家でやれることの自由度は高いです。タウンハウスでは、管理などはすべて管理センターにやってもらえますが、家の外観、内装などのオリジナリティが低いのと、やはり騒音問題に直面してしまうと大変です。どちらにも良さがあり、どちらにも大変さがありますので、ご自身で、ミシガンでのライフスタイルを想像しながら、納得いく決断ができると良いですね。

 

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