アメリカでの自動車運転免許証の取得方法

車社会であるアメリカで生活するには、よっぽどの都会を除いては、自動車の運転免許は必須です。アメリカに住み始めてしばらくは日本で取得した国際免許証で運転できますが、国際免許の有効期限は1年間です。また、アメリカでは運転免許証がIDとして利用できますので、できれば早めにアメリカで運転免許を取得して、普段パスポートを持ち歩かなくても大丈夫な生活を送りたいですよね!今回は、アメリカミシガン州での運転免許証の取得方法を解説していきます。(州によっては”住み始めてから〇か月以内にはその州の免許証を取得しなければいけない”など決まりがありますので、その州のSecretary of Stateにお問い合わせ下さい。ミシガン州のSecretary of Stateのサイトはコチラをご覧ください。)

 

運転免許証取得のための大まかな流れ

運転免許証取得するために、これからどのような手続きをしていく必要があるのか、大まかな流れから見ていきましょう。

①筆記試験の際に必要な書類の準備をする

②家から近いSecretary of Stateという機関に行き、書類提出後に、筆記試験を受ける。その場で合否が分かる。

③仮免許証、実技テストの業者のリスト、実技テストのための心得を受け取って帰宅。

④自分が選んだ業者に実技テスト(Road skills test)の予約電話をして日程を決定する。

⑤実技テストを受ける。合格すると合格証をもらえる。

⑥Secretary of Stateへ行き、免許の申請をする。この際、免許証の写真を撮影する。仮免許証をここで受け取り、本物の免許証は後日自宅に郵送される。

①筆記試験の際に必要な書類の準備をする

必要な書類は、以下の通りです。

①日本の免許証の翻訳書類(私は会社が作成してくれました。)

②パスポートとVISA

③日本の免許証(国際免許証ではないので、注意してください。)

④$25(現金でも小切手でも良い。この金額は申請する年によって変わる可能性があるので、事前に調べていくか、それとも多めにお金を持参されると良いと思います。)

⑤ソーシャルセキュリティナンバー(原本が必要です。)

⑥家の契約書(実際にミシガンに住んでいるかを証明するために必要です)

⑦駐在の奥様の場合は、⑥の家の契約者の名前はご主人様であると思いますので、実際にミシガンに住んでいることを証明する別の書類が必要です。自分の家の住所と名前宛てで送られてきた、銀行の明細書などが追加で1点必要になります。原本が必要ですのでお間違えないようにご注意下さい。私は、コピーしてあるものを持参して、「original(原本)か?」と聞かれ、コピーだと答えたら、家に帰って取りにいくよう言われてしまいました。

②Secretary of Stateに行き、必要書類を提出し、筆記試験を受ける

①家から近くにあるSecretary of Stateに行きます。中に入るとカウンターの前に人が沢山並んでいると思います。そこにまず並びます。

②順番がきたら、準備した必要書類を提出します。必要書類に不備がないか等をチェックしてもらいます。問題ないと申請の用紙を渡されますので、必要事項を申請用紙に記入し、カウンターに提出します。

③筆記試験の問題用紙を受け取ります。(州によるのかもしれませんが、英語の問題用紙か日本語の問題用紙にするかを選択できます。私は日本語を選びましたが、問題中の日本語がなんだかへんで、意味が理解できない箇所が時々ありました。)

④事務所の奥に、小さな机と椅子があるので、そこで問題を解きます。夫と一緒に行きましたが、夫と私はそれぞれ違う日本語の問題用紙が配られました(カンニングを防ぐためでしょうね!)。

⑤解答が終わったら、問題用紙を配られた時に解答が終わったら待機しておく場所を指示されると思いますので、そこで待機します。

⑥係官に呼ばれたら、問題用紙を提出し、採点してもらいます。80%以上の正解が求められます。またこの際に、アメリカの交通標識が沢山載っている紙を見せられて、係官がランダムに色々な標識に指を指していくので、指された標識の意味を英語で答えるという問題を5問くらいやりました。合格したら、手数料を支払い、仮免許、実技テストを依頼する業者のリスト、実技テストのガイド本(Road Skills Test Study Guide)を受け取って、筆記試験は終了です!

③業者に実技テストの日程の電話予約をする

筆記試験終了時に渡された、実技テスト(road skills test)を依頼する業者リストの中から、自分がお願いする業者を決定し、日時の電話予約をする。この際に、実技テストの際に必要な持ち物を教えてもらえる。

筆記試験終了時に渡されたRoad Skills Test Study Guideに、実技テストの際の細かい注意点などが書かれているので、目を通しておくと良いです(でも、日本で問題なく運転できていれば、実技テストは難なく合格できると思いますよ。)

④実技テストの持ち物

実技テストの持ち物は以下の5点です

①仮免許証 

②日本の免許証(国際免許ではありませんので注意) 

③実技テスト料金(相場は$50前後です。電話で確認しましょう。現金か小切手で支払います)。

④保険証明書(State of Michigan Certificate of Insurance)←車内に保管してあるもの

⑤Michigan Registration←車内に保管してあるもの

⑤実技テストの内容・駐車場のテスト

実技テストの会場(たいていはどこかの駐車場などで行います。私は教会の駐車場で受けました)に自分の車で行きます。

まずは、駐車場で実技テストを4種類受けます。

①まずは車に乗って、試験管の指示に従ってウインカーなどを動かすテストがあります。右のウインカー、左のウインカー、ヘッドライトなど、指示された通りにできればOKですが、ウインカーって英語でなんて言うか知っていますか?「turn signal」です!私は雰囲気で分かったのでウインカー出せましたが、一瞬、何のこと!?ってドキっとしましたので、皆さん、ウインカーという言葉は日本でしか通じませんのでご注意を!

②次に、停止線ギリギリで車を前向きで止めるテストをします。線をオーバーしたらアウト。線より2フィート以上離れて停止してしまってもアウトです。

③バックして車庫入れのテストをします。コーンが並べてあるので、そのコーンに触れることなく四角い空間に車をバックで入れ、さらに車のおしり部分が、四角い空間の後ろの線から2フィート以内に入っていないとアウトです。

④縦列駐車のテストです。これも、周りのコーンに触れずに、指定された場所に駐車させる必要があります。

アメリカミシガン免許

⑥実技テストの内容・路上テスト

路上テストはだいたい30分くらいです。一般道とフリーウェイを走ります。

どういった内容をチェックされるか大まかなポイントを以下にまとめてみました。

①左折、右折がきちんとできるか。ウインカーを出して、タイミング良く曲がり、その際に中央線をまたがっていないか。「No Turn on red」の標識の時は、右折してはいけません。(私の友人は、緊張しすぎてここで右折してアウトになりました。)

②赤信号の際に、停止線を越えて停まっていないか。

③フリーウェイにスピードに乗って合流できるか。

④フリーウェイを問題なく走行できるか。車線変更の指示もあるので、その際には車線変更します。制限速度を守っているか。

⑤一般道でも問題なく車線変更できるか。制限速度を守っているか。

⑥運転の途中にラジオ(または、エアコンなど)を付けたり消したりできるか(指示があります)。

⑨踏切をストップすることなく(電車が来ない場合)通過できるか。

⑩一時停止が必要な場所で、きちんと一時停止しているか。(私の友人は、一時停止せずに進んでしまい、アウトになりました)。

⑪路上テストの最後の方に「運転途中にトラブルがあった場合、あなたはどう対応しますか?」という質問があります。私の時に質問された問題の1つは「自分の車がトラブルにあって、前方にある木にぶつかりそうな時、車のボディのどこの面を木にぶつけると安全か?」といった内容だったと思います。答えは、「前ではなく、横側をぶつける」と答えました。

以上のようなチェック項目があり、減点方式で点数を付けられます。ゴールまで走り、そこで試験官の人からフィードバックがあり、合否を教えてもらいます。合格すると、そこで合格証をもらいます。不合格の場合は、まだ後日、再テストを申し込めば大丈夫です!

免許の申請

場所は、Secretary of State(筆記試験を受けたところ)で申請します。

持ち物は以下の5点です

①仮免許証

②実技テストでもらった合格証

③日本の免許証を翻訳した書類(筆記試験を受ける際に持っていったものと同じもの)

④日本の免許証(国際免許証ではないので注意)

⑤パスポートとVISA

以上5点を持って、カウンターに並びます。順番が来たら、書類にサインをして、写真撮影をします。後日、免許証が自宅に郵送で届きます。これで、めでたくアメリカミシガン州で運転免許証を取得できました!!

アメリカミシガン免許

まとめ

アメリカでの運転免許証の取得方法は、州により違いはあると思いますが、だいたいの大まかな流れはこれで理解していけだけたのではないでしょうか。アメリカでの運転免許証を取得すると、パスポートを持ち歩く必要がなくなりますので、気持ちがかなりラクにもなると思いますので、準備が整いましたら、できるだけ早めに取得されることをおススメします。

 

 

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