在宅ワークを始められる方や、お子様の入学時などに購入するデスクチェア。このデスクチェアのカバーの簡単&いい加減?な作り方をご紹介します。しっかりした型紙を取らなくても、ちょっとくらいいい加減に布をカットしたり、曲がって縫ってしまっても…結構、完成度が高い仕上がりになりますよ!
逆にキチっとした性格の方だと、「は?こんな作り方で良いの!?」と、ちょっとモワモワしてしまうかもしれません…。が、この作り方で問題ないです!というのも、このカバーを私は5年間使用してきましたが、とても気持ち良くズレることもなく使用できましたし、子供のペンの汚れなどもしっかりキャッチしてくれたおかげで、デスクチェア本体は購入時と同じくらいの美しさを5年経っても保っています(今回は、カバーが汚れてきたため、新しく作りかえます)。
今日は私の家にある無印良品のデスクチェア(丸い形)を例に、デスクチェアカバーの作り方をご紹介させていただきます。今回ご紹介する作り方を応用することで、四角いチェアや、他の形のチェアでもカバーは作れますので、ご参考にしていただけますと嬉しいです。
デスクチェアカバーの作り方
準備するもの①~④
準備その①:布…お気に入りの布で。大きさは、椅子の座面の丸い形が余裕でカバーできるくらい+背もたれの面積の約2.5倍くらいの大きさが必要です。
生地の素材ですが、あまり薄い生地ですと、使用している際に破れやすくなる可能性もありますので、しっかりした厚みのある(オックスなどが良いと思いますが、用語がいまいち分からない場合は、触ってみて薄すぎなければOK)生地を使用されると良いです。私は、家にあった厚手の麻布を使用しました。
※布は使用前にアイロンをかけておきましょう!
準備その②:ゴム…100均などで売っています。長さは、1mもあれば足りますが、ゴムを布に通す際にゴムが長い方が(2mくらいあっても良いかも…)作業しやすいです。
準備その③:チャコペン…チャコペンなどがない場合は、最悪ボールペンでもOKです(ただボールペンは書いたインクが消えませんので、仕上がりを気にされる場合はチャコペンなどが良いとは思います)。
私は、時間が経つと自然に消える紫色の魔法のようなペン”チャコエースⅡ”を愛用しています。手芸をこれから始めようと思っている方や、まだ持っていらっしゃらない方には強くおすすめしたいです。100均にも似たものが売っていますが、100均はすぐにインクがなくなりがちではあります…。
準備その④:待ち針、ハサミ、型紙に使用する大き目の紙(何かの包装紙や新聞紙など)、アイロン…アイロンは、布製品をキレイに作るためには必須アイテムですので、是非、積極的に使用してくださいね!
作業手順
座面を作る
座面の作り方①型紙を作る!
まず、新聞紙や何かの包装紙など大き目の紙で型紙を作ります。ショップの大きい紙袋などもハサミで広げると結構使えますよ。
・座面の上に紙を置き、エンピツなどで(油性ペンやボールペンだと本体にペンが付いて汚してしまう危険性がありますので注意!)座面のかたちに沿って、だいたいで良いので、線を引きます。この際、座面の端が少し下方にカーブしているので、しっかりと座面のカーブの終点(椅子の下の部分:上の写真参照)まで考慮して、少し大き目に線を引きます。
・上の方法でうまく線を引けなさそう…という方は、座面の円の半径の長さを物差しで測り、その半径を使って、円を型紙に書くのもOKです。そんな大きな半径の円を書けるようなコンパスは持っていない!という方は、紐などを半径の長さにカットして、下の写真(画質が悪くてスミマセン…)のように中心を固定して支点をクルっと回せば、円が描けますので参考にしてみてくださいね。
座面の型紙が完成したら、ハサミで切り取っておきます。
座面の作り方②布に型紙をうつす
型紙を布に置き、その型紙の周りにさらにプラス10㎝大きい円をチャコペンなどで書き、チャコペンの線に沿って、ハサミでカットします。(私は今回15㎝大きい円を書いたのですが、ちょっと大きすぎたので…、10㎝くらいが良いと思います。)
座面の作り方③周囲を三つ折りする
丸くカットした布の裏面の周囲を三つ折りします。
まず、端から約1㎝の部分(だいたい1㎝くらいかな?というレベルで良いです)をアイロンで押さえながら折っていきます。座面が丸い形のため、写真のように布を少しずつ重ねながら、アイロンで折り目を付けていきます。
さらに今度は、端から2㎝の部分(しっかり2㎝を測らなくても、だいたい2㎝くらいかな?というレベルで良いです。)を、こちらも布を少しずつ重ねながら折り、待ち針で固定していきます。
座面の作り方④周囲を縫う
待ち針で固定した三つ折りした部分を、ミシンで縫います。この三つ折りした部分に最後にゴムを通すため、ゴムの通し口を確保する必要があります。三つ折り部分をぐるっと1周縫うのですが、一カ所だけ3㎝くらい縫わずに残しておきます。意外に、1か所だけ縫わずに残すことを忘れてしまうことがありますので、私のように、チャコペンなどで縫わない部分にあらかじめ印などを付けておくと忘れませんよ。
ミシンで縫い進めながら、近くにきた待ち針を順番に抜いていき、これを繰り返してほぼ全周(3㎝だけ縫わない)を縫います。
座面の作り方⑤ゴムを通して完成!!!
ゴム通しがなければヘアピンなどを使用して、三つ折りした部分にゴムを通します。全部通したら、通したゴムが抜けないように片手でしっかりにぎった状態で、デスクチェアの座面に試しに付けてみます。座面に付けた状態で、ゴムをギュッと引っ張り、ちょうど良い布の張り具合かな?というところで、ゴムを結んでカットします。結んだゴムの部分は布の内側に見えないように隠せば、座面カバーの完成です!
背もたれを作る
背もたれの作り方①型紙を作る
背もたれの場合も、まずは新聞紙など大き目の紙で型紙を作ります。
椅子を優しく倒して、背もたれの部分を型取りします。背もたれも座面と同様に、端の方がカーブしており厚みがありますので、その厚みを考慮して、さらに背もたれの大きさよりも少し大き目(椅子にもよりますが、こちらの無印の椅子の場合は、1.5㎝強くらい大き目)に線を引くと良いです。
背もたれのカバーは、袋状にして上部からかぶせるタイプにしますので、背もたれの下の部分は、上の写真のように、背もたれがカーブしている途中あたりから斜め下に真っすぐ線を引いてください(分かりにくいと思いますので、写真を参照してください。)
上記のような、かまぼこのような形の型が取れたら、ハサミで切り取ります。
背もたれの作り方②布を準備する
布を中表(内側に布の表面がくること)にして2つに折り、2枚重ねた状態にします。この際、背もたれの型紙を布に置いてみて、型紙から周囲3㎝くらい布の大きさに余裕があることを確認します。
重ねた布が上下でズレないように、待ち針で色々な部分を固定してください。
背もたれの作り方③型取りする
中表に重ねた布に背もたれの型紙を置き、型紙を待ち針で固定し、まずは型紙に沿って、線を引きます。さらに、かまぼこのような形の上部(かまぼこの上部のカーブ部分)は縫い代1㎝、下部(かまぼこの板の部分)は縫い代3㎝をとり、線を引きます。そして、縫い代線に沿って、ハサミで布をカットします。
型紙を布から取り外し、上部のカーブ(縫い代1㎝)の部分に、写真のようにさらに待ち針を付けて固定しておきます。
背もたれの作り方④上部を縫う&アイロン
まずは、上部のカーブ(縫い代1㎝)の部分を、型紙の線に沿って、待ち針を抜きながらミシンで縫い進めていきます。
縫い終わったら、縫い代を広げて、アイロンで割ります。上下に重なっている2枚の布のどちらもしっかりアイロンで縫い代を割っておいてください。
背もたれの作り方⑤下部を三つ折りして縫う
下部(縫い代3㎝)の部分は袋の口の部分になります。まずは端から1㎝の幅をアイロンを使いながら折り、さらに今度は2㎝の幅で布を折ることで三つ折りし、待ち針で固定します。この作業を、2枚重ねている布のどちらも行ってください。
三つ折りの部分をミシンで縫えば、袋の口の完成です。
背もたれの作り方⑥ゴムを通して完成!!
袋の口の部分にゴムを通します。全部通したら、通したゴムが抜けないように片手でしっかりにぎった状態で、デスクチェアの背もたれの部分に試しに付けてみます。この際、真上からカポっとかぶせようとすると、カバーをうまくつけられない可能性大です。カバーの左右のどちらかを先に背もたれにはめ込んだ後に、もう片方をはめ込むとスムーズに付けられると思います。
背もたれに付けた状態で、ゴムをギュッと引っ張り、ちょうど良い布の張り具合かな?というところで、ゴムを結んでカットします。結んだゴムの部分は布の内側に見えないように隠せば、背もたれカバーの完成です!
↑後ろから見ても、シンプルでなかなか良い感じです!
椅子カバーの完成!!
写真をご覧ください。適当に作ったわりには、なかなかの見栄えだと思いませんか?
これで、汚れもカバーできますので、小さい子供がこの椅子に座って、油性ペンを振り回していても、笑顔でゆったりと構えていられます。
今回のチェアカバーですが、下記のような椅子にも応用可能です!ご自身でカバーを作ってみてくださいね↓
まとめ
無印良品のデスクチェアのカバーの作り方をご紹介しました。
今回の作り方を参考にしていただいて、似たような形の椅子カバーを作っていただくことも可能ですし、応用すれば他の形の椅子カバーも作れると思います!
自分の好きな布でカバーを作ることで、自分の生活空間の雰囲気も楽しくチェンジすることができますので、是非、ご興味のある方は作ってみてくださいね!