英語のクロスステッチの図案&説明書の読み方解説!初心者でも基本を押さえれば大丈夫!

クロスステッチとは、×印に針を刺していくことで1つの作品を完成させるので、クロスステッチと言われています。難しい技法がないので、初心者の方も比較的簡単にできることから、人気があります。私も、アメリカで駐在生活をし始めてから、家の近所にクロスステッチの専門店があったことがきっかけで、クロスステッチを始めました。アメリカで購入した英語の図案をもとに、クロスステッチを始めてみて思ったことは、図案の読み方と針の刺し方の基本さえ習得してしまえば、どんな言語の図案でさえもなんとなくやり方が分かってくると言うことです。

今回は、クロスステッチの英語の説明書の読み方と図案の基本的な見方を、初心者さんのために解説していこうと思います。

英語のクロスステッチの図案の説明書ってどんな感じ?

私は20枚程度の英語の図案説明書を持っていますが、内容は、メーカーや商品によってもちろん表記の仕方などに違いはあるのですが、クロスステッチをしていくにあたり、糸の本数や針の刺し方などの特に把握しなければいけない説明の部分は、基本的に書き方がだいたい皆似ております。私の持っている図案に付いていました説明書の1つを例に、特に知りたい情報が書かれている部分を抜粋してみましたので参考にまず見てください。こんな感じです↓

クロスステッチの図案

上の図のおおざっぱな説明です↓

Fabric(布の種類)…布目の数が28カウントのもの。

Stitch count(縦横の目の数)…126目(横)×177目(縦)

size(布のサイズ)…14/28【28カウント(2目ずつ針を刺す)の布の場合は、14カウント(1目ずつ針を刺す)の布と同じ大きさになる】の場合の布のサイズは、9インチ(横)×12‐5/8インチ。16/32も、14/28と同様に書かれています。(Fabricのところで、布の指定がありましたが、別に違う布でやってはいけないわけではないので、参考として他の布の場合について記載してあるのだと思います。)

Symbol(記号)… 図案のBには、グラズビーズ#03003(色 Antique Mauve)を付ける。図案のXには、DMCメーカーの刺繍糸、No.3818のエメラルドグリーンベリーダーク色を使う(刺繍糸が3束必要)。DMCの説明のところに、私のメモがありますが、これは私が使った色番号をメモしていただけですので、流して下さいね。

All stitching done using 2 strands of floss over 2 linen threads.…全てのステッチは、2本の糸を使い、リネンの織り目に2目ずつ針を刺して(織り目2つ分を図案の1目として)作業してください。

では、これだけではよく分からないと思いますので、以下にもう少し詳しく解説していきます。

英語のクロスステッチの図案説明書に多く使われている英単語11種類!

クロスステッチの図案説明書の中に頻繁に出てきて、しかも作成者が把握しなければいけない内容に関係する英単語(ちょっと英文も)を11種類ピックアップしました。クロスステッチの図案にはこういうことが書いてあるのだと最初から分かっているだけでも、英語の図案を読むことに対して、構える必要もなくなりますので、少しでも知っておくと安心ですよ。

①Fabric

Fabricとは、使用するクロスステッチの布の種類。色々な種類がありますが、「アイーダ、シャバクロス、オックスフォードなど」や「リネン」が主流です。

アイーダやシャバクロス、オックスフォードなどの布は、布の織り目がハッキリと格子状になっているため、針を刺しやすく、初心者におススメです。織り目1つ分(1つの格子)が、図案の1目になります。

リネンは麻でできており、織り目が細かく、天然素材なので織り糸の太さも少しずつ違い、またアイーダなどのように織り目がハッキリしておりません。リネンは目が細かいので、たいてい、織り目2つ分を1目と考えて、針を刺していきます。つまり、織り目を1つ飛ばしで針を刺す感じです。アイーダなどと比べ、リネンの場合は、ボーっとしていると、織り目を2つや3つ飛ばしてしまったり、間違いが多くなり、そのたびに糸を抜いてやり直すハメになります。ただ、リネンを使うと自然な味のある作品に仕上がりますので、リネンを好む方も多いです。

Stitch Count

Stitch Countとは、縦と横の目の数。例えば、「Stitch Count 72W×72H stitches」と記載してあった場合、それは、横72目×縦72目の大きさの図という意味です。初心者の方はまずは練習も兼ねて、小さい作品(Stitch count が小さいサイズのもの)を作られることをおススメします。

Count(ct)

Count(ct)とは、布目の数。1インチ=約2.54㎝の中に、布目が何目あるかという意味です。アイーダなどの布(14ctなど)に比べて、リネンは目が細かいので、28ctとか35ctなど、カウント数が大きくなります。

④Symbol

Symbolとは、図案に書かれている記号。各シンボルごと、使用する糸の色が違います。

type Number、Thread(糸)、DMC(刺繍糸のメーカー)、DMC Colors、ANC.(刺繍糸のメーカー)など

各シンボルが記載されている図案の箇所に使う、刺繍糸の色番号。たいていSymbolの横に表記してあります。

⑥backstitch

バックステッチという縫い方で縫うということです。たいてい、何をバックステッチするのか、書いてあります。

クロスステッチ図案

⑦1 strand、2 strands、3strands

1本の糸、2本の糸、3本の糸 という意味。

⑧2strands of floss

刺繍糸の束(大抵、6-ply…6本の糸が1束になっています)のうち、2本を使うという意味。なので、1 strand of flossの場合は、刺繍糸の束から1本使うということになります。

⑨over 2 threads、over 2 linen threads、over 2、over 2 threads face、over 2 threads fabric、など

布目の細かいリネンの時によく出てくる表現です。布の織り目2つ分を図案の1目とするという意味です。分かりにくいですよね、「2目ずつ(1つ飛ばしで)針を刺していく」という意味です。何目ずつかという場合は、overの後ろの数字を見れば良い!と覚えてしまっても良いかもしれません。

⑩1 strand of floss over 2 threads、1 strand used over 2、1 over 2、1 strand over 2 threads face、など

⑦~⑨を組み合わせた文なのですが、この場合は、「1本の糸で、2目ずつ針を刺す」ということになります。

リネンを使う際には「2本の糸で、2目ずつ針を刺す」という表現が多く、この場合は、strands of floss over 2 threads や、2over 2など、上の文章の1の部分を2にするだけです。

この、糸を何本使って、何目ずつ針を刺すという説明は、大事ですし、必ずあります。特に、2over 2などのように略されてしまうと、最初は戸惑うのですが、もうバッチリですね!

⑪skein

刺繍糸の数量を数えるときの単位、かせ(綛)です。1 skeinで、刺繍糸1束ということです。3skeins neededとあったら、このステッチをするために刺繍糸が3束必要になるということです。

⑫その他

他にも色々なことが書いてはあるのですが、この上記の①~⑪の意味をだいたいつかめてしまえば、あとは、流し読みしても作品作りにはそれほど影響しない場合が多いと思います。他に大事そうだな!と思われる箇所がありましたら、それはちょっと頑張ってその部分だけ読んでみる必要はありますが…。

クロスステッチ図案の基本の見方3つ

①中心を指し示す矢印を見つけましょう!

クロスステッチは、一番初めに、だいたい布の中心から針を刺して作業を進めていきます。なので、図案を見てみると、たいてい図案の上下左右(もしくは上と右だけなどの場合もあります)の端の部分の中心あたりに、小さな矢印(←)が付いており、この矢印があるところが真ん中だよと教えてくれています(小さい図案には付いていないこともあります)。この矢印のおかげで、図案の中心を簡単に見つけることができますので、作業を始める前は、まずは、矢印を探しましょう。

クロスステッチの図案説明書の読み方

②10目ずつの目盛りもチェック!

上の図案をよく見てみると、10目ずつ目盛のラインが少しだけ太くなっていると思います。これも目の数をカウントしやすいようになっていますので、知っておくと便利ですよ。

③いよいよクロスステッチの作業開始です!

記号と糸の色をチェックして、織り目を数えながら、布の中心に近い部分から針を刺していきます。例えば、■の記号がある場所には、DMC844のダークグレーの糸でクロスステッチをしていきます。

刺繍枠は必要?

クロスステッチの際に、刺繍枠(木やプラスチックでできた、布を張って針を刺しやすくする道具)は必要なのかどうかですが、私は、あった方が良いと思いました。

刺繍枠を使うか使わないかは、クロスステッチにおいて個人の好みによるところが大きく、実際はどちらでも良いようです。私もそう思ってきて、ずっと刺繍枠なしでクロスステッチをこれまでしていたのですが、友人に勧められて刺繍枠を使ったら、やっぱり針が刺しやすく、とてもラクで作業も早くなりました。なので、ないよりは、あった方が良いです。

また、クロスステッチの枠にも色々なタイプのものがあり、よりラクな姿勢で刺繍できるようにスタンド付きのものもあるそうですよ↓。


確かに、これだと高さ調節もできて、姿勢に無理なく作業が進められそうですし、レビューを読んでみたら、しっかり布が固定されているので両手が使えてラクなようで、購入されている方々も満足されており、私も興味が沸いてきました。これはお値段が高いので、結構、本腰を入れてこれからもやっていきたい方にはおススメの1品なんだと思います。


ま、普通のタイプの刺繍枠の方がもちろんお手頃ではありますけどね。私も今は、こちらのタイプを使っています。下のサイトの刺繍枠は、色々なサイズが選べるところが良いと私は個人的に思いました。


クロスステッチは作業し始めたらあまり期間をあけないように…

やりかけのクロスステッチ

上の作品を作り始めてから、途中で色々とバタバタと忙しかったこともあり、作業を中断し、そのままかれこれ5年くらい経過しております…。期間が開くと、当時のモチベーションはどこへやら、なかなか作業を再開できません。これは、もちろん私自身の気持ちの問題なのですが、やはり、一度取り掛かり始めた作品は、ペースはゆっくりでも良いのですが、あまり期間を空けることなく一気に終わらせてしまった方が良いです!この作品、完成する日がくるのか…謎です。

アメリカ・ミシガン州にあるクロスステッチ専門店のご紹介

アメリカ・ミシガン州のFarmington(ファーミントン市)に、The Rocking Horseという、とっても素敵なクロスステッチのお店があります。こじんまりとした建物の中に、壁一面にクロスステッチの作品が飾られており、雰囲気も素敵ですし、なんといっても図案も沢山売っています!作品を持参して、額装をお願いすることもできます。

多くの日本人の駐在妻の方々も足しげく通っており、店員さんは日本人にも慣れていますし、分からないことがあれば、質問すればとても親切に教えてくれます。また、クロスステッチ用の布のハギレがビニール袋に10枚前後入っているものが、安い時だと$3.5などで売られていることもあり、色々と作りたい方にはお得な商品だと思います。アドレス登録すると、セール時にダイレクトメールも届きます。

もーしも、近くにお寄りの際は、クロスステッチ好きの方にはとってもおススメです。遠すぎていけない方も、こんなお店があるんだなと雰囲気だけでもお楽しみください。↓店内には所狭しとクロスステッチの図案が本当に沢山売られています。

ミシガンクロスステッチ専門店

お店のサイトは、コチラ(The Rocking Horse )になります。このサイトのGALLERYのところをチェックしていただくと、店内の様子が少し分かります。

ロッキングホースの説明

まとめ

英語のクロスステッチの図案説明書には、パターンがあることを理解していただけたと思います。英語の説明書が読めるようになると、選択肢が広がり、外国製の作品も沢山作れるようになりますよね!このサイトが、みなさまのクロスステッチ生活をより充実したものになる一助となれたらうれしいです。

 

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