雪の結晶がヒラヒラと空から降ってきたら、なんだか素敵だと思いませんか?そんな、まるでアナと雪の女王のような世界をリアルに体験できる場所があります。それは、私が住んでいたアメリカ・ミシガン州です。雪の結晶って、どれひとつとして同じ形のものがないって知っていましたか?大自然が作り出す芸術作品ともいえる、必ず六角形をしたとても美しい雪の結晶。車の窓や、自分の洋服に惜しげもなく雪の結晶は舞い降りて、あっという間にはかなく消えてしまうのです。世界に1つしかないその美しい形を、今ここで自分だけが見ていることの不思議な感覚や贅沢な気持ちに包まれると、なんだかほっこりしてきます。そんな気持ちで、ミシガンの長くて寒い冬と向き合うと、外の雪景色を見るだけで何気ない毎日がとっても楽しくなってきたりもします。今日は、アメリカ・ミシガン州の雪の結晶のご紹介です。
ミシガン州の雪の季節はいつごろから?
ミシガン州に雪が降り始めるのは、もちろん毎年違いはありますが、だいたい11月末のサンクスギビングデーが終わったあたりでしょうか。
どんどん雪は積もっていきます。
まだまだ降り続きます。サラサラのパウダースノウなので、風が吹くと、木や屋根に積もった雪は飛んでいきます。
雪の結晶とは?
雪の結晶は、英語でsnowflakeと言います。
雪の結晶には色々な形がありますが、どれも必ず六角形なのだそうです。中には12角形や、たわらのような形のものもありますが、これらも基本は六角形がベースになってできているそうです。不思議ですよね。そして私たちが生活の中で偶然目にする雪の結晶は、自然界では同じ形のものは2つとなく、形は似ていても必ずどこかに違いがあるそうです。
では、どうして雪の結晶は、そんなにきれいな六角形をしているのでしょうか?それは、とても簡単に説明しますと、水の分子(H₂O)は、温度が低くなってくるとみんなで手をつないでそれぞれ六角形の小さな集まりを作りたがる性質があり、この小さな六角形がベースとなって雪の結晶ができているからなのです。
雪の結晶は、温度と湿度によりだいたいの形が決まってくるそうで、降ってきた雪の結晶の形を見ることで、その時の雲の様子、温度、湿度が手紙を読むように分かるということで、「雪は天から送られた手紙」と、雪の結晶の研究で有名な中谷宇吉郎さんは素敵な表現を用いておっしゃったそうです。
参考文献 「The Little Book of SNOWFLAKES」Kenneth Libbrecht, printed by Voyageur Press
庭に雪の結晶が降ってきた!
夜、庭の雪の様子を見に行ったら…そこは完全にアナと雪の女王の世界でした。毎回ではありませんが、時々、こんな風に、雪の結晶がその形のまま降り積もっていることがあります。下の写真、分かりますか?ちょうどカメラのフラッシュで光っている雪を見ると、全部、雪の結晶の形をしています。
同じ日に、木の枝に積もった雪の結晶も撮影してみました。こちらの方が、1つ1つの形が分かりやすいかもしれません。
雪の結晶の形をしたまま空から降ってくる光景があまりにも素敵すぎて、私は感動してしまい、その日はもう夜なのに、庭の雪でちょっと遊んでしまいました。ミシガンの雪はサラサラのパウダースノウなので、わざわざ雪に水を混ぜて雪だるまを作った、へんなテンションの私…。
晴れた日の雪も素敵です!
翌朝、新雪に早速誰かの足跡が。これ、どんな動物なんでしょうか?こんなキレイな新雪に一番で足を踏み入れただなんて、ちょっと羨ましい気分です。
晴れた日の雪景色は本当にキレイで、どこを見渡しても絵葉書のようで、とてもワクワクします。もちろん、真冬はひどい時は-20℃あたりまで気温が下がる極寒のミシガンなので、道路の凍結や、あまりにも寒すぎて危険を伴うために時には外出もできないような生活ではあるのですが、窓の外の景色を眺める楽しさや、雪の結晶の形を見てみたり、バナナを外で凍らせてみたり(凍りました!)、意外にこんな日だからこそ、小さなことでワクワクできる楽しさがあります。
バードフィーダーにも雪が積もりました。木の枝に積もった雪がキレイです。
日本から持ってきて良かった雪の本 2冊
雪国ミシガンで生活するからこそ、持ってきて良かったな~と心から思った雪に関する本が2冊ありますのでおススメします。
おススメ1冊目 「だれのあしあと」作:ふくだとしお 新風舎
雪の降る日に、子供と一緒に読んでいました。何が良いって、雪の上の動物の足跡は色々なカタチがあることが分かり、それがどんな動物の足跡なのか想像しながらワクワク読み進めることができるところです。本を読んだ後は、必ず子供と外を見ながら雪の上の動物の足跡を探し、これは誰だろうね?と、一緒に調べたりして、雪国&動物が多いミシガンでの生活にはピッタリの、小さい子でも楽しめる絵本でした。これはおススメです。
おススメ2冊目 雪の結晶モチーフ100 レース針で編む ケイトリン・セイニオ 主婦の友社
雪の結晶のパターンが100種類も載っているすごい本です。かぎ針編みで編んでいくのですが、きちんと難易度別にパターンも分かれており、初心者のためにも基本的な編み方の説明もあり、取り掛かりやすいと思います。この本はレース針で編むとありますが、太めの毛糸で、太めのかぎ針で編んでも、とてもかわいい結晶のチーフを作ることができますよ。私はミシガン生活中、雪の結晶のモチーフ作りにはまってしまい、本当に沢山作って、部屋の色々なところや、クリスマスツリーに飾ったりして楽しみました。冬のミシガンで、空から降る雪の結晶を見ながら、自分でも雪の結晶を編んでみるって、後から考えるとなかなかできない素敵な体験だったと思います。
まとめ
冬は極寒のミシガン州ですが、家にこもりがちになる冬ならではの楽しみ方も沢山あります。雪が降り続く日は、車の窓ガラスや、家の窓などの色々なところに降り積もる雪を注意深くよく見てみてください。雪の結晶がヒラヒラ舞う、素敵で不思議な感覚を、皆さんも味わえますように!
↓この大西泰斗さんの英文法の本、とても人気があるのをご存じですか?今までの英文法とは一味違う解説の仕方で、覚えること以上に、イメージや理解するということに重点を置いて、とても分かりやすく自然に頭に入ってくる内容になっています。実は私も購入したのですが、イラストも多用してあり面白く、内容も濃く、久しぶりに読んで得した英文法の本だと思いました。英語をもう一度頑張ってみたい全ての方におススメな1冊です。