アメリカ・ミシガン州の野生動物を楽しむ①ウッドチャック

アメリカ・ミシガン州に住んでいると、野生動物をとても身近に感じられるようになります。とにかく自然が多く森も湖も沢山あるので、家の庭には毎日色々な動物が顔を出してくれます。今回は、家の庭に現れる動物の中でも私の一番のお気に入りの、ウッドチャックをご紹介します。

庭にウッドチャック(Wood Chuck)を発見

ウッドチャックは、グラウンドホッグ(groundhog)とも呼ばれています。春先~秋ごろまで庭によく遊びにきますが、冬は冬眠します。アメリカでは2月2日にグラウンドホッグデーという天気占いの行事が毎年行われていて、冬眠から覚めたグラウンドホッグが自分の影をみたら(晴れていたら)、その陰にびっくりして、もとの穴に戻ってしまうために、春はまだまだ先。そうでなければ、春は近い!と占うそうですが、とにかくこの日はグラウンドホッグデーのことがテレビでよく放送されます。それだけに、アメリカではウッドチャック(グラウンドホッグ)は多くの人が知っている動物です。

ある日、庭をぼーっと眺めていたら、ウッドチャックが木陰に人間のように立ち止まっているところを目撃しました!この光景のあまりのかわいさに感激してしまい、そこから私はウッドチャックのファンになりました。

立ち上がるウッドチャックの写真

ウッドチャックとは?

ウッドチャックとは、以下のような特徴があるそうです(Wikipediaより)。

最大級のリス科の一種。体長40-65㎝、尾長15㎝、体重2-6㎏。穴を掘ることに適応した短く力強い前足と、曲がった厚い鉤爪を持つ。尾は比較的短く、体調の4分の1ほどしかない。

昼行性。巣穴の外で食物を食べていない時は、周囲に注意を払っている。1頭または複数が、後足で直立してじっと動かずに見張りをしている姿がよくみられる。

穴掘りが大変得意で、掘った巣穴を睡眠、子育て、排泄などに使用する。巣穴は大きく、地下トンネルは最大14メートル、深さ1.5メートルになる。

ほぼ草食性で、主にイネ科の野草や、クローバー、果実、農作物を食べる。まれに昆虫、カタツムリ、鳥の雛を食べることもある。

ウッドチャックってリス科なんですね!大きなネズミかと思っていました…。

ウッドチャックの鉤爪

穴掘りが得意なウッドチャックの鋭い鉤爪、確かにすごいですよ!下の写真をご覧ください。

ウッドチャックの鉤爪

かなり近距離からの写真です。なんでこんなに警戒心がないのでしょうか?ガラス窓越しからの撮影ですが、確実に向こうも私を認識していると思います…が、全く逃げません。

ウッドチャック⑤

上の左の写真の鉤爪、というか指の大きさが、穴掘りが得意なのも納得できるごっつさです。でも、かわいいです。ちなみに、左の写真は、バードフィーダーからのおこぼれを一生懸命食べている姿です。

気づいたらガラス窓越しで、私の真ん前に立ち上がったりもします。なんだか、笑えるかわいさです。

不審者のように家の中を覗き込むウッドチャック

家にいたら、何か庭から気配を感じたというか、視線のようなものを感じて、ちょっとドキっとして窓を見たら、なんと、ウッドチャックに覗き込まれていました。

ウッドチャック

よく見ると、黒い鼻と口の周りは白いんですね。それにしても、この警戒心のなさは一体なんなんでしょうか?

ウッドチャックの子供たち

4匹の子供も一緒に遊びにきてくれたことがあります。サイズが小さい子供たちも、とってもかわいいです。相変わらずバードフィーダーからこぼれたエサを食べています。バードフィーダって、当然ですけど、鳥以外にも色々な動物が食べに来ます。このかわいい子供たちが、事故(ミシガンでは動物が車にひかれる事故が多発しています)などに遭わず、無事に大きくなってくれることを願うのみです。

ウッドチャックの赤ちゃん

ウッドチャックの親子です↓

ウッドチャックの親子

 

ウッドチャックはかわいいけど、触らない!狂犬病に感染したウッドチャックの話

私もここの線引きはしっかりしていましたが、やはり野生動物ですので、どんな病気を持っているか分かりません。なので、ウッドチャックはかわいいのですが、絶対に触ったりしてはいけません。

実はですね、ここに写真で載せたウッドチャックではないのですが、違う日に、狂犬病に感染したウッドチャックが庭に来たことがあります。最初は窓越しからかわいいな~と眺めていたのですが、そのウッドチャックは、いつもやってくるウッドチャックたちとは雰囲気が全く違いました。まず、何か動くものを見つけると、すごい勢いで突進してぶつかっていきます。もちろん、窓越しの私に気づくと、私にもあり得ない勢いでドーン!とガラスに体当たりして激しく飛びかかってこようとしました。そして、口からよだれがダラダラ流れていて、大きな岩に噛みついたり、突然走ったり、とにかくですね、とにかくおかしかったですし、怖かったです。この時、庭を歩いていなくて良かったです…、噛まれていたら大変なことになっていたかもしれないです。

一応、渡米前に勧められるがままに狂犬病の予防接種はしてきたのですが、アメリカに来て、こんなに身近に狂犬病を感じる出来事が起こるとは、思ってもみませんでした。ミシガン州の自然が沢山の中で、野生動物と共存するリスクを目の当たりにし、心を引き締めた出来事でした。

アメリカにこれから赴任で行かれる予定の方、また、もしも既にアメリカにお住まいで、でもまだ狂犬病の予防接種をされていらっしゃらない方、また他の地域の方でも、狂犬病に注意しなければならないエリアにお住まいの方は、狂犬病の予防接種を受けられることを強くお勧めします!

参考までに、アメリカ渡米時に必要な予防接種を載せておきましたので、こちらも参考にしてみて下さいね。

山ねずみ ロッキーチャックの主人公はウッドチャック!

私は小さい時に「山ねずみ ロッキーチャック」というテレビアニメが再放送でやっていたのを観ていました。なので、ウッドチャックは小さい時から知っていましたし、このお話はとても大好きでした。でも本当は、「山ねずみ」ではなかったですね(笑)!ついでに、外観もアニメでは目の周りが白くなっているのですが、本当は鼻と口の周りが白いのでした。


映画「恋はデジャ・ブ」の原題は「グラウンドホッグデー」!

日本の題名「恋はデジャ・ブ」は、1993年に製作されたアメリカの映画で、グラウンドホッグデーが開催される2月2日の生活を繰り返してしまう、とても面白いコメディ映画です。ゴーストバスターズを手掛けた、ハロルド・ライミスが監督、主演もゴーストバスターズでも有名なビル・マーレイです。

グラウンドホッグデーがどんな感じなのか分かりますし、映画のストーリー自体がとても面白いものなので、興味があったら、観てみるといいですよ!


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ウッドチャック

まとめ

ウッドチャックはとてもかわいいので、アメリカでぜひ実物を見られると良いですよね。ただ、ウッドチャックはあくまで野生動物ですので、絶対に触ったりしないようにご注意ください。

アメリカ・ミシガン州の野生動物を楽しむ②アライグマやウサギ、マスクラットなどの記事はコチラです。

 

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