着物や浴衣に似合う髪飾りを簡単に手作りしましょう!今回は、100均の造花にユーピンを刺すだけの1分でできる最速バージョンから、つまみ細工で作るお花の作り方まで、様々なタイプの髪飾りの作り方を写真付きでご紹介します。つまみ細工の生地として、もう着ることがない家に眠っている昔の浴衣や帯などをリメイクして髪飾りにするのも素敵ですよ☆
最速!!100均の造花を髪飾りに変身させよう!
まずは、一瞬のうちに完成する100均の造花の髪飾りのご紹介です。
準備するものは、
①100均の造花
②ユーピン
③ペンチ(あれば)
のたった3アイテムです。
100均造花を髪飾りに変身させる方法
作り方①茎を抜き、ユーピンを茎が入っていた穴に差し込む
まずは造花の茎を手で引っこ抜きます。大抵かなり簡単に抜けます。造花を購入する際に、茎が簡単に抜けるものかどうか確認されてから購入すると良いですよ☆
ユーピンのカーブしている部分を手で(難しい場合はペンチで)ぎゅっと押しつぶし、茎が入っていた穴に差し込みます。
作り方②ユーピンの形を整える
ユーピンの形を整えます。造花に差し込んだユーピンの足を髪に刺しやすいように広げます。一度、ユーピンの足を左右に大きく開いた後(人間でいう開脚ポーズ)、曲げたい部分で下に曲げると作業しやすいと思います。手でも簡単にできると思いますが、この際にペンチを使うとさらに作業しやすいです。
造花の髪飾りの完成!!
ボンドも何も使わなくても、意外にもユーピンは抜けません!!ものすごく短時間にサクサク作れますので、楽しいですよ☆
つまみ細工でお花の髪飾りの作り方♪
日本の伝統工芸品である”つまみ細工”。つまみ細工は初心者でも簡単にできて、仕上がりもなんだか完成度が高めで素敵に仕上がるところが魅力です☆
ここでは、”丸つまみ”をマスターして、6枚のはなびらのお花の髪飾りの作り方をご紹介します。
つまみ細工で準備するもの①~⑦
①布…お好きな布。和風の布が合うと思います。家にある浴衣や帯のハギレなどでも良いですし、100均にも和柄の布は販売されています。最近では、つまみ細工の布のキットが沢山販売されていますよ☆つまみ細工のキットは、既に布がカット済みですし、色や柄もとてもキレイなものが多いので、これはこれでとても便利で素敵だと思います!!ちなみに私は、亡くなった祖母がのこしてくれた浴衣の帯?がシミも多くて帯として使用できなかったため、その布をリメイクすることにしました。
・つまみ細工 ちりめん カット済み 生地 座金 付き 14色 各10枚入り (ピンク(花座付き))
・つまみ細工 材料キット ちりめん 生地 カット済み グラデーション色 カラフル虹色 300枚入り
②木工用ボンド…速乾性のものが作業しやすいです。100均などで購入できますが、ネットでは専用の糊も購入することが可能です。専用の糊を使うと、仕上がりも綺麗です。
③お花の真ん中に付けるビーズなど…ビーズパーツである花座を使うとゴージャスな雰囲気になりますし、つまみ細工用花芯(ペップ)などを使用すると本格的な感じになります☆
・花座 パール セット BOX入り / 良く使うサイズの花座とパールのセット /花座2サイズセット
・約144個/箱 12種 真鍮 ビーズキャップ 花座 菊座 座金 花型 透かしキャップ スペーサービーズ フラワー チャーム
④Gクリヤーのような接着剤…ビーズを付ける際に使用します。乾いた際に透明になるものが良いです。
⑤ピンセット…あると便利です。つまみ細工に適したピンセットもネット購入可能です。
・つまみ細工用 スターター 6点 セット レシピ付き 63546
⑥フェルト…完成したお花の裏側に最後に貼り付けますので、お花と同色が望ましいのですが、裏側ですので、こだわらなければ何色でも大丈夫です!
⑦髪留め用のピン…ユーピンでも何でもOKです
・ヘアピン 髪 ピン セット 黒 レディース 女の子 50枚入りJP146 (黒(S5-B))
・黒 10個セット パッチンピン 鉄 パッチン留め 5cm 6cm 7cm 髪飾り JP154(5タイプ)
・Uピン 40本 玉付き 段付き 細 5cm 6cm 7cm 黒 JP157 (【A1】40本黑5cm)
↓つまみ細工の専用キットも販売されています!これだけ揃っているとかなりラクです☆
・つまみ細工 キット 生地アソート(増量セット) カット済 材料 (スターターキット ピンセット2本付)
つまみ細工作り方①布とフェルトをカットする
↑私は祖母から譲り受けた絹の帯たちを使用しました。
布を正方形にカットします。私は2種類のサイズのお花を作りました。直径3.5㎝くらいの小さめのお花と、直径5.5㎝くらいの大き目のお花です。作るお花の大きさによって、用意する布の大きさが変わります。
・直径3.5㎝くらいの小さめのお花を作りたい場合は、3㎝×3㎝の正方形の布を6枚(花びら用)、4㎝×4㎝の布(土台用)を1枚準備します。フェルトは直径約2.5㎝の円形にカットしたものを1枚準備。
・直径5.5㎝くらいの大きめのお花を作りたい場合は、5㎝×5㎝の正方形の布を6枚(花びら用)、6㎝×6㎝の布(土台用)を1枚準備します。フェルトは直径約4㎝の円形にカットしたものを1枚準備。
つまみ細工作り方②布を折りたたむ(丸つまみ)
丸つまみはとても簡単です。折り紙でツルを折る感じで折ってみましょう!というわけで、より分かりやすく説明するために、折り紙で折り方を説明します☆
花びらを折る:手順①~⑤
丸つまみ・花びらの折り方①…布を下の写真のように三角に折ります。布を折る工程は、手で折りにくい場合は、ピンセットも使うと折りやすいです。
丸つまみ・花びらの折り方②…布をさらに三角に折ります
丸つまみ・花びらの折り方③…さらに、三角の片方のかどを写真のように両サイドに開く感じで折ります(花びらの形はこれで完成です)。
上の写真のように折りたたむと、下の写真のように1枚の花びらのかたちが完成します。ちなみに、下の写真のように、花びらには底側と上側がありますので、以後作業する場合はご注意ください。
丸つまみ・花びらの折り方④…爪楊枝の先などにボンドを少量のせて、花びらの付根部分にボンドを付け、指でぎゅっとしばらく押さえておくか、洗濯ばさみなどで接着部分を押さえて接着させます。(※ボンドはクリアファイルやアルミホイルなどの上に多めに出しておいて、爪楊枝で少しずつ使用していくと使いやすいですよ☆)
丸つまみ・花びらの折り方⑤…下の写真のように花びらの底の部分を少しだけハサミでカットします。
丸つまみ・花びらの折り方⑥…最後に、花びらの形をきれいに整えます。これで花びらが1枚完成です☆この花びらを6枚作りましょう!
つまみ細工作り方③花びらを土台にくっつける
準備していた土台用の布に、6枚の花びらを木工用ボンドでくっつけながら配置していきます。花びら底部に木工用ボンドを付け、花びらの形を整えながらピンセットで土台用の布に接着させます。
↑ボンドを沢山出しておいて、その上に花びらを乗せると簡単にボンドを底面に付けられますよ。
土台に花びらを接着させていく際に、各花びらを対角線上に向かい合わせになるように順番に置いていくと、バランス良く配置することができますよ。
土台に花びらを全部接着できたら、お花からはみ出している土台の布をカットします。この際に、花びらを一緒にカットしてまわないように気を付けます。
つまみ細工作り方④中心にビーズなどを付ける
接着剤(乾燥後に透明になるものが良い)でお好みのビーズなどをくっつけます。着用する着物や浴衣の雰囲気や色味にビーズの色を合わせたりすると、さらに素敵ですよ☆
ゴールドの色味をお花の中心に付けると、ゴージャスに見えますので、個人的にはおすすめです。ゴールドの花座(ビーズキャップ)を広げて中心に付けたら可愛かったので、花座を使うのもおすすめです。
つまみ細工作り方⑤裏側にフェルト&ヘアピンを付けて完成
準備した円形のフェルトに、ハサミで二か所、ヘアピンやユーピンを通すための切り込みを入れます。写真のように、ヘアピンが通る大きさで2か所カットします。
↑お手持ちのヘアピンの一番太い部分が通るくらいの大きさで切り込みを入れておくと、それよりも細いヘアピンやユーピン、時にはヘアゴムなどにも自由に差し替えられて、用途に合わせて髪飾りを使用することができますのでとても便利ですよ☆
切り込みを入れたら、フェルトの周囲だけに木工用ボンドを付けて、お花の裏側に接着させます。(本当はお花と同色のフェルト、もしくはヘアピンと同色のフェルトだとより仕上がりがキレイになりますが、今回は写真で分かりやすくするために、わざわざ違う色のフェルトを使用しています。)
フェルトの切り込み部分にお好きなヘアピンを差し込めば、つまみ細工のお花の髪飾りの完成です☆ヘアピンは用途に合わせて差し替えられるようにした方が便利ですが、ヘアピンを差し替える必要がない場合は、接着剤などでヘアピンを固定しても良いと思います。また、一時的にヘアピンとお花を固定したい場合は、取り外し可能な両面テープで固定すると良いと思います。その辺はお好みで♪
かんざしにバージョンアップも可能☆作り方!
上記方法で手作りしたお花のつまみ細工ですが、さらに、かんざし風にアレンジすることも可能です。
つまみ細工のかんざしは、よくクラフト用のワイヤーなどを裏側に用いて作ってあることが多いのですが、別に無理してワイヤーを付けて、作業を複雑にしなくても意外に大丈夫です。できるだけ作業工程と作り方を簡単にして、気楽に作れると良いですよね。
かんざしで準備するもの①~⑤
かんざし準備①…お花と同色のレース糸、もしくはそれに近い糸
かんざし準備②…メインで使う大き目のお花1つ&飾り用の小さめの丸つまみ9つ(ただし、飾り用の丸つまみは、上述の丸つまみ・花びらの折り方⑤の工程だけ除いたもの:底の部分をカットしていないもの)を準備。
お好みで使用する丸つまみの数は調整可能です。また、かんざしのメインとして使うお花の花びらよりも飾り用は小さめのものの方がバランスが良くなりますので、例えば5㎝×5㎝の布でメインのお花の花びら(丸つまみ)を作った場合は、飾りで使う丸つまみは3㎝×3㎝の布で作ると良いです。
かんざし準備③…小さな鈴など3個。私は家にあった金色の小ぶりの鈴を使用しました。ネットでも購入可能です。同様のものは100均などでも販売されていますが、100均のものは音が鳴らないものも多いようですので、購入前に揺れると音が鳴るか確認されると良いと思います。
↓こちらの宝来鈴は、きちんと音が鳴るようです。
・鈴 小【金色】【10個入り】直径約10mm 紐通し穴約1.5mm 音が鳴る鈴、用途に合わせて使い方いろいろ!!
かんざし準備④…厚紙(直径3㎝の円形×1枚)&フェルト(直径4㎝の円形×2枚)。どちらもメインのお花の裏側に付けます。
かんざし準備⑤…ヘアピンやUピンなどお好きなピン
・ヘアピン 髪 ピン セット 黒 レディース 女の子 50枚入りJP146 (黒(S5-B))
・黒 10個セット パッチンピン 鉄 パッチン留め 5cm 6cm 7cm 髪飾り JP154(5タイプ)
・Uピン 40本 玉付き 段付き 細 5cm 6cm 7cm 黒 JP157 (【A1】40本黑5cm)
↓今回の飾りには使っていませんが、下のようなタッセルや、アルミプレートのビラをかんざしパーツとして用いでもゴージャスになると思います。
かんざしの作り方①メインのお花を準備
まずは、つまみ細工で、メインとなるお花の飾りを準備します。上の項目で、つまみ細工の髪飾りの作り方を既に説明してありますので参考にしてください。私は、5㎝×5㎝の布でメインのお花を作りました。
かんざしの作り方②飾り用の丸つまみを作る
↑かんざし飾りに用いる丸つまみは、最後に行う底部カット工程が、お花を作る時とは違います。
メインのお花と同じ布を使用して、かんざしの飾り用の丸つまみを9個作ります(私は3㎝×3㎝の布を使用しました)。ただし、飾り用の丸つまみは、最後に行う底部のカット工程が上述したお花を作る場合と少し違います。上の写真のように、底部全体をキレイにカットし、そこにボンドを付けて底部の布全体を接着させます。
かんざしの作り方③レース糸3本に鈴を付ける
かんざしにはレース糸を2本重ねたものを使用します。レース糸を長め(子供用:20㎝~25㎝くらい)に3本用意し、そこに鈴を通したら、レース糸の真ん中部分で折ります。(私は子供の七五三用としてかんざしを作りましたのでレース糸も短めにしてあります。大人用のかんざしを作る場合は、レース糸をもう少し長くされた方がバランスが良いと思います。)
かんざしの作り方④丸つまみをバランス良くレース糸上に接着する
3組のレース糸の上部をマスキングテープでテーブルなどに固定します。その上にメインのお花を乗せ、メインのお花とレース糸の長さのバランスをチェックして、下へ垂らすレース糸の長さを決定し(私はレース糸はお花の下から約8㎝垂れるようにしました。この辺はお好みで♪)、また、自分のお好みの位置に丸つまみを試しに仮置きし、丸つまみを接着させる位置を決めます。
場所が決定したら、丸つまみの裏側にボンドを付けて、レース糸に接着します。この際に、レース糸をピンと張り、下に垂れ下がる丸つぼみの向きが全部同じ方向(正面)を向くように注意します。
かんざし作り方⑤レース糸をお花の裏側に付けてフェルトでカバーする
お花の裏側にまずは直径3㎝の円形にカットした厚紙をボンドで接着します。その厚紙の上に、飾り用の丸つまみを接着したレース糸3組の上端をマスキングテープでくっつけます。この際、メインのお花の向きと飾りが全部正面を向くように、また、レース糸がみな同じ長さで垂れ下がるように(3本のレース糸の長さをわざと変えるのもアリです)、3組のレース糸が均等で適度な間隔を開けて垂れ下がるように注意しながらテープで固定します。レース糸が長すぎる場合は上端をカットします。また、レース糸の上端に結び目を作り、その下側にマスキングテープを貼ると、レース糸を誤って下に引っ張ってしまった場合でも抜けにくくなりますよ。
次に、この厚紙の上に被せる感じで、4㎝×4㎝の円形のフェルトをボンドで貼り付けます。ボンドはフェルト全面にしっかり塗り、フェルトと厚紙の間に挟まるレース糸などをさらに強固に固める感じにします。
かんざしの作り方⑥ヘアピン取付用のフェルトを貼る
最後に、4㎝×4㎝の円形のフェルトに、ハサミで二か所、ヘアピンやユーピンを通すための切り込みを入れます(上述した、つまみ細工のお花の髪飾りの作り方の最後の方法と同じです)。
フェルトの周囲だけにボンドを付けて、お花の裏側に貼り付けます。上の写真でも説明していますが、かんざしの上下方向に対して垂直にヘアピンを取り付けられるように、フェルトの切り込みの向きに注意しながらボンドで貼り付けます。これで、かんざしの完成です☆なかなかカワイイです!
まとめ
七五三や成人式、花火大会などで、ご自分の着物や浴衣にピッタリの髪飾りを簡単に手作りする方法をご紹介しました。100均の造花は一瞬のうちに髪飾りに変身可能ですし、つまみ細工も慣れてしまえばサクサク作業が進みますので、コツを覚えて世界に1つしかないオリジナルの髪飾りをハンドメイドしてみてくださいね。きっと、みなさんの記念日がより印象に残る素敵なものになると思います☆