アメリカで住む家が決まると、いよいよ大家さんもしくは管理センターの方と書面による契約をします。アメリカでの家の契約時には、色々と気を付けて確認しなければならない点がいくつかあります。では、どういったことに気を付けたら良いか、アメリカで家の賃貸契約をする際の注意点をまとめてみました。
賃貸契約の期間は?
アメリカに何年赴任するのか、しっかり決まっている人は少ないと思います。当初は3年の予定でも延長になったり、ひょっとしたら予定外に1年半くらいで急に日本に帰国する可能性もあります。ここで問題になるのが、契約期間です。
まず結論から言うと、アメリカでは契約書のリース期間は絶対です。なので、リース期間中に日本へ本帰国するために途中退去する(break a leaseという)ことになると、借主は契約違約金を支払わなければいけません。しかも、違約金が結構高いです(1か月の家賃×2倍くらい)!
なので、何年契約するか、しっかり考えた方が良いです。
一般的に、契約期間が長い方が家賃が安くなる傾向にありますので、この辺の兼ね合いがとても難しいのですが…。契約時に途中解約の場合に発生する契約違約金の値段がどれくらいなのかをしっかり確認しましょう。また、退去する際も、何か月前までに大家さんや管理センターに連絡しなければならないかもチェックしておきましょう。アメリカでは60日前までに知らせなければいけないなど、結構早めに期限が設定されているところが多いので、お気をつけて下さい。
契約更新時の通知は書面で届くのか、それとも自動更新か?
これも借りる家によって様々なのですが、契約更新時に書面が届くと親切なのですが、中には、自動更新なんていう物件もあります。
引っ越しを考えていたのに、気づいた時には自動更新されていて、契約違約金を支払わないといけなくなっていたら、ショックですよね。
なので、契約更新時の通知方法もしっかり確認されておいた方が良いです。
一軒家の場合、芝刈り代や雪かき代などが家賃に含まれているか?
一軒家の場合、基本的に芝刈りや雪かきなどの庭の管理は自分でしなければいけません。でも、家賃に芝刈り代や雪かき代が含まれていて、業者にそれらをやってもらえるような契約の仕方もあります。
もしも契約時に、芝刈り代や雪かき代などが含まれていなかった場合は、大家さんに交渉して家賃に加えてもらえる可能性もありますので、まずは、家賃にどういった項目が含まれているか確認してみて下さい。
入居時の点検(インスペクション)の際の写真などは退去時まで保管しておく!
大家さんや管理センターの方と、自分が入居する家の中に不備な点や汚れなどがないかどうかを一緒にチェックして記録に残す作業をインスペクションとか、ウォークスルーと言います。
カーペットに汚れはないか、壁はどうか、ドアの建付けはどうかなどを細かくチェックしていきますので、この際に写真も撮って、退去時のトラブルを防ぐためにも、退去時まで保管しておきましょう。
退去時に家の中が汚れていたりすると、入居時に払ったセキュリティデポジット(敷金。たいてい家賃の半額~1か月分くらい)を使って、クリーニングが必要になったりしますが、もしも入居前からのものでしたら、写真を見せれば解決します。ちなみに、アメリカでは日本のような礼金はありません。
家賃の支払い方法や大家さんへの連絡先をしっかり確認しておく
家賃は毎月支払うことになると思います。大抵は、小切手を郵送することになると思います。最近では銀行でのオンラインによる支払いも多くなってきています。どちらにせよ、契約時に確認しておきましょう。
また、アメリカの家は修理を依頼しなければいけないことがよくありますので、何かあった際にすぐ大家さんや管理センターに連絡できるように、連絡先を確認しておきましょう。
家賃は更新時にアップする!?
家の賃貸契約更新時についての情報になりますが、日本ではあまり聞きませんが、アメリカでは契約更新時に家賃がアップすることがよくあります。
実際にどれくらいアップするのかは、大家さんや管理センター次第のところもありますが、更新時に家賃が増額される可能性大だということを念頭に置いておきましょう!
(こちらは交渉が物をいうことは良くありますので、更新時に相手側を不快にさせない程度に交渉してみるのもアリだと思います。)
まとめ
アメリカ赴任者で家の退去時に一番困る問題が、やはり、契約途中に帰国が決まり、違約金を支払わなければいけなくなることです。赴任期間は急に変更になることも多いために先が読みにくく、運もありますが、帰国間近の賃貸契約を少し割高でも数か月単位にしてみたりなど臨機応変に対応してみるのも良いと思います。
家を決めることは渡米してすぐのビッグイベントであり、とても大変なことでもあります。皆様が納得して選んで契約された家で、これから慣れない暮らしで大変なこともあるかとも思いますが、滅多にない海外生活ですので、楽しい思い出を沢山作って、素敵な駐在ライフをお過ごしください!
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