娘の大好きなスタートゥインクル・プリキュアに出てくるキャラクターのフワを例に、フェルトのマスコットの作り方を解説します。これから作ろうと思われている方の参考にしていただけると嬉しいです。
①用意するもの
①型紙:マスコットにしたいキャラクターなどの絵が付いている紙(薄い紙で本などから絵をエンピツで写しても良いです)。私は、娘が落書きして放置してあったフワの紙を見つけたので、これを使うことにしました。
②フェルト(必要な色を用意)。フワの場合は、白、ピンク、水色、目の部分の濃い青色、黄色の5色です。
③フェルトと同じ色の糸
④中に入れる綿
⑤ボールペンもしくは布用の自然に消えるしるしを付けるペン(このペン、とても便利でおススメです!チャコペンシルだとうまく書けなかったりする線も、このペンはインクが出るのでスラスラ書けますし、発色も良くて書いた線が分かりやすいです。しかも時間が経つと、その線は自然に消えます!すぐ消したい時は、消しペン(イレーサー)付きなので、それを使えばすぐに消えます。手芸をやる人は、1本持っておくと、とても重宝しますよ。
②型紙をみて、自分でデザインを少し変更したい場合は事前に考えておく
フワの最初の絵は、手と足が左右非対称、目の形も左右で違っていました。が、どれも左右対象にしたかったので、偶然にも同じ絵が2枚あったため、型紙に用いない方のパーツを必要な部分だけ切り取って、どれも左右対称に作れるようにしました。
③型紙のパーツを切り取り、それを元にフェルトに型を取る(コツあり)
コツ1)型紙の土台となる大きいパーツのみを最初に切り取って使用する
まず、型紙の土台となる大きいパーツを切り取ります。フワの場合だと、顔の部分と体の部分の2つです。
この顔のパーツと体のパーツを使い、フワの場合は白色のフェルトに、顔と体それぞれ表面と裏面用の2パーツずつ型取りして、そのフェルトをカットします。
※大きいパーツ(顔と体)に、その後細かいパーツ(目など)をどんどん乗せて縫っていきます。最初に型紙を細かいパーツごとバラバラに切り取ってしまうと、顔全体の型紙を取ろうと思っても、バラバラになっているために、形が分からなくなってしまいます。
※顔と体は別々に作った方が、完成度がアップしますので、どんなマスコットでも、顔と体は別々に作ることをおススメします!
コツ2)中くらいの大きさのパーツの型紙を切って、フェルトに型取りしていく
次に、目や耳、ほっぺなどの外側の輪郭を取りたいので、それ以上細かく型紙を切らずに(目の模様や、ほっぺの☆の模様などの細かいパーツは最後に切る)、まずは顔の中でも大きめのパーツのみフェルトに型取りし、カットする。
コツ3)最後に一番細かいパーツの型紙を切り取り、フェルトに型取りする
耳の細かいパーツや、目の中のパーツ、ほっぺの☆などの型紙を切り取り、フェルトに型取りしてカットする。
※あまりにも細かくて形通りにカットできない場合は、自分でアレンジして、少し形を変えてしまっても良いと思います。私はフワの目の中が細かすぎて、黄色の目の輝きの星マークは無理だと判断し、三角の形に変えてしまいました。
④小さいパーツから縫い付けていく
今度は、一番小さいパーツからどんどん縫い付けていきます。使っているフェルトの色に合わせて、糸の色も変えていきましょう!
この際、顔の正確な位置に、目やほっぺを付けたいですよね!!そんな時は、型紙の出番です!目などが切り抜いてある型紙を、顔の土台となる白いフェルトの上に置いてみると、ちょうど目などが切り取ってありますので、その切り取ってある場所に、各パーツを置いて(動くのが心配なら、両面テープで固定してしまい)縫っていけば大丈夫です!
ここはとにかく根気良く縫っていきます。
⑤糸で刺しゅうしないといけない部分を型取りして縫う
フワの場合は、口を糸で刺しゅうします。別にこだわらなければ、普通の縫い糸で刺しゅうしてしまっても問題ありません。口の型取りは、もちろん顔の型紙を使います。まず、顔の型紙にある口のラインに沿ってハサミを入れてカットします。それをフェルトの顔に当て、切った部分に沿って、自然に消えるペンで縫うラインを書いていけばOKです。
※やはり、こういう場面には自然に消えるペンが本当に重宝しますので、持っていらっしゃらない方はおススメですのでチェックしてみて下さい。紫の他にもピンクなどあるようです。私は薄い色の生地にも、濃い色の生地にも意外に映える紫が好きですが、紫色の生地には紫のペンは目立たないので、そういう場合はやはり他の色もあっても良いと思います。消しペン付き(イレーサー)のものは、今回のように顔のパーツを書き込んで失敗した際に役立ちますよ!
↓これは、太芯・細芯タイプ
↓これは、ピンク色のタイプです
⑤表面にパーツを縫い付け終わったら、裏面と縫い合わせる(2/3くらいまで縫う)
全てのパーツの縫い付けが終わりましたら、今度は裏面のフェルトと縫い合わせていきます。途中で綿を詰めるので、約2/3くらい縫ったら一度縫うのをやめて下さいね。
フワは顔も体も白色なので、白い糸で縫っていきます。ところどころ他の色のフェルトが重ね縫いしてある場所があります。こういう場合は、できればその違う色のフェルトではなく、その下の土台にある白いフェルトだけに針を通して縫っていくと、仕上がりが綺麗になります。
※綿を詰められないようなとても細いパーツがありましたら、その部分と同じ幅にカットしたフェルトを中に重ねて、表面と裏面と一緒に縫ってしまうと良いです(表面と裏面のフェルトの色と一緒の色を使うと綺麗に仕上がります!)。今回、フワのシッポがとても細かったため、中に綿ではなく、白色のフェルトを入れて、一緒に縫いました。そうすると強度も上がり、プクプク感もあって、なかなか良い感じになりました。下の写真参考にしてください(わかりやすいように、シッポのところにピンク色のフェルトが乗せてあります。実際は白を使いました。)、こんな風に挟み込んで縫うと良いと思います。)
⑥中に綿を詰め、残りの1/3を縫う
割りばしなどを使って、中に綿を詰めていきます。端までしっかり綿をつめましょう。でもぐいぐい入れすぎると縫い目が破れてしまう可能性もありますので、ほどほどに。その後、残りの1/3を縫います。
コツは、最後の玉止めができるだけ目立たないと良いですよね!玉止めは、裏面のフェルトの、ちょうど表面と縫い合わせてあるギリギリあたりで玉止めし、玉止めしたところから再度そのまま針を中に差し入れて、ちょっと遠くの違う縫い目(表面と裏面の境)あたりに針を出して、そこで糸をカットするとキレイに仕上がります。分かりにくいと思いますので、下の写真を見て下さい。玉止めしてすぐの場所に針を入れて、そのままちょっと離れたところから針の先端が出てますよね?その出た場所で糸の付いたその針をそのまま引き出して、糸を切って完成です。
⑦顔と体を縫い付ける
これはただ縫っていくだけです。少し顔を前面に出して、その後ろに体を置いて、少しだけ重ねて縫うのもアリです。
完成です!!
⑧自由にアレンジしましょう
私は、娘の幼稚園で、通園時のコースバッジというものが必要なので、それに合わせてオレンジのフェルトを追加して付けて、安全ピンも取り付けて完成しました。他に作ったジャッキーやキティちゃん、そしてお兄ちゃんの時に作った歴代のマスコットたちと一緒に並べてみたら、なんだかかわいいです。
娘はとっても喜んでくれたので、良かったです。が、「プリキュアのキュアミルキー(主役の女の子の1人)も作ってほしい」と更にリクエストされてしまい、そんな複雑なもの作るの面倒すぎて無理~!と心の中で突っ込んで、口では「時間があったらね!」と笑って流しておきました(笑)。
まとめ
マスコット作りは、細かいパーツを扱いますので作る大きさやパーツの多いキャラクターなどによっては、作ることが大変になってしまうこともあります。が、慣れればサクサク作れますので、ぜひチャレンジして、素敵なマスコットを作って下さいね!
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