アメリカでの家探しのポイント②これだけは外せない9つのチェックポイント!

アメリカ家選びのポイント

アメリカ赴任が決定した方、必見です!今回は、前回に引き続きアメリカでの家探しのチェックポイント第二弾、”これだけは外せない9つのチェックポイント”をご紹介させていただきます。

前回の家探しのポイントその①(一軒家にする?それともタウンハウス?)を読まれた方は、すでに一軒家にするかタウンハウスにするか気持ちが固まってきましたでしょうか?(まだ読まれていない方は、コチラをご覧ください)。今回は、どちらの家のタイプを選択されても必要になってくる、細かいチェック項目を9つ挙げさせていただきますので、参考にしていただけると嬉しいです。

目次

①費用は会社の補助金内かどうか?

アメリカでの賃貸物件はピンキリではありますが、アメリカでは治安の良さはお金で買う部分があり、家賃が高い物件が多いエリアは治安も良く、反対に家賃が安くなる物件が多いエリアほど治安は良くないと捉えてもだいたい間違ってはいません。なので、会社から家の補助金として出される金額も、治安の良いエリアに住めるレベルの額のところが多いと思います(もちろん、会社によります)。

できれば、会社の補助金内の家賃で、治安の良いエリアに家が借りられたら最高ですよね!

もちろん、少しくらい自己負担して希望の物件を借りられるのであれば、それもアリですが、契約前にお値段交渉はダメもとでもチャレンジしてみましょう!一軒家を探している方は、契約時にできれば雪かきや芝刈りを業者で委託するお値段も家賃に組み込んでもらうと良いです。また、アメリカでは契約更新時に家賃がアップすることもよくありますので、この辺も考慮して家探しをされると良いと思います。

また、もしも家賃を少し自己負担すると決めた場合は、アメリカで生活を始める際に、家賃以外にも様々な出費がありますので、事前にどういった出費があるか知っておくと良いと思います。

例えば、水道代、電気代、テレビ、インターネット契約など(アメリカでも日本のように、ケーブルテレビ、インターネット、電話をセットで契約できたりします)での出費や、家具付きの家でなければ、家具をそれなりにそろえる必要も出てきます。

ミシガン州は冬は積雪もあり、気温もマイナス20℃以下になることさえありますので、家は基本的にセントラルヒーティング(空調が一括管理されている)になっており、家の中はトイレもどこも暖かくて快適なのですが、電気代はその分高くなります!真冬に長期旅行のために家を留守にしたとしても、家の中が凍ってしまったら大変ですので、セントラルヒーティングは稼働させたまま旅行に行きます。なので、冬の電気代の出費は覚悟されておいた方がいいです。

②車のガレージのタイプは?

おススメは確実に、ビルトイン(建物の中に車を駐車できるタイプ)のガレージで、さらにドアの開閉は電動、そして車は横に並んで最低夫婦2台分の車が入るタイプが良いです。

ミシガンの一軒家やタウンハウスのガレージは、ビルトインガレージが主流ですが、たまにドアの開閉が手動だったり、車2台を縦列駐車しなければいけないガレージもあります。

真冬の寒い時期に、ガレージのドアの開閉を毎回手動で行うには、必ず開閉する際に極寒の冷気に触れなければいけませんので、大変です。また縦列駐車に関しても、何年も生活していると前後に停めた車のうち、後方の車だけを出庫したいシチュエーションが必ず出てきます。そんな時に毎回前後の車を入れ替えるのは億劫ですし、寒い時はさらに腰が重くなります。横に2台停められるガレージの賃貸物件も沢山ありますので、ここはよく検討されるといいと思います。

③築年数は?

築年数は新しいに越したことはありません。なぜなら、年数が経つにつれて、水回り、または備え付けの家電などの故障がどんどん出てくるからです。

私は、築10年のタウンハウスに住んでいたことがありますが、シャワールームの排水管のどこかから水漏れがあり、隣のベッドルームの絨毯に直径1メートルほどの大きな水たまりができたことがあります。また、真冬にセントラルヒーティングが完全に壊れて、修理にも時間がかかり、ひどい目に遭いました。

一軒家なら大家さん、タウンハウスなら管理センターにお願いすればトラブルには対応してくれるとは思うのですが、アメリカですので…すぐにやってくれるとは限りませんし、やってくれたとしてもすぐに直らない可能性もあります。

私は家の中に水たまりができた時は、しばらくそこを通過する時にジャンプして飛び越えてみたり、たまには失敗して靴下がびしょびしょに濡れるなど、ものすごく不快な毎日を過ごしました。なので、できるだけストレスなく生活したいのであれば、やはり築年数のチェックは大事です。

アメリカの家の修理をできるだけ早くしてもらうための、依頼方法のコツや英文レターの書き方の記事に、水漏れ修理について詳しく紹介していますのでご興味がある方は読んでみてくださいね!。

④部屋の広さや数は?

日本の家と比較すると、アメリカの家は全体的に広く、部屋数も多いです。せっかく住むのだからと、とんでもなく広い家に住むのも楽しいですし、なかなかできない体験ですのでおススメではありますが、部屋が広くなるほど、光熱費(特にセントラルヒーティングによる真冬の暖房代!)と掃除が大変になることだけは覚悟しておきましょう。

掃除対策に関しては、アメリカでは日本でも最近話題のルンバ(お掃除ロボット)をとても安く購入できますので(日本で約5万円前後のものが、アメリカでは2万円台。セールやクーポンを使うと1万5千円くらいで買えることもあります!)、アメリカでルンバを購入されることをお勧めします。

⑤便利な場所か?

アメリカ・ミシガン州の郊外で生活するには、公共交通機関がほとんどありませんので、必ず車を利用することになると思います。

なので、フリーウェイが近くを走っていると便利です。また、日本の食材店までの距離や、それとは別に普段すぐに行けるスーパーが近所にあるか。また、もしもお子さんを日本人の補習校に通わせたいとお考えなら、それが近いかもチェックしましょう。また、病院も近いと便利です。

アメリカ・ミシガン州では、ミシガン大学病院という大きな病院があり、またとても有難いことに、その病院には「日本家庭健康プログラム」というヘルスシステムがあり、日本人のための家庭医療のクリニックがミシガン大学病院の建物とは別にあります。そこには日本人の先生もいらっしゃいますし、外国人の先生に診ていただく際には日本語の通訳さんをお願いすることもできますので、車で行ける距離にお住まいであれば、とてもおススメです。(アメリカ赴任!駐在妻の生活・苦労編に病院のことが書いてありますので、こちらもご参照下さい。)

⑥温水タンクの大きさは?

アメリカでは温水タンク式の給湯方法が主流です。具体的には、予め沸かしたお湯を温水タンクに一杯分貯めておいて、家族はその保温されたお湯をシャワーやお風呂に使用します。なので、温水タンクは大きい方が使い勝手が良いです。

ここで、問題が起こるのです。お風呂時間に、たまにはゆっくり湯舟につかりたいと思い、お湯を貯めはじめたら…さぁ大変っ!!

なんと、途中から蛇口から水しか出ない事態に…!!

そうです、タンクに貯めておいたお湯の底が尽きてしまうと、次にタンクにお湯が貯まるまで、家の蛇口からはしばらく水しか出なくなってしまうのです。

なので、ご希望の物件があり、そこのバスタブの大きさをチェックされて、最低でもそのバスタブにお湯を貯められて、ついでにシャワーも少しできるくらいのサイズの温水タンクが設置されていると最高ですよね。

※温水タンクで忘れがちなのは、アメリカの家庭では一般的に備え付けられている食洗器を使用することでも、温水は使われていますので、注意が必要です。つまり、お湯をバスタブに貯めるのと同じタイミングなどに食洗器も使っていると、食洗器で使われたお湯の分は差し引かれますので、あれ?いつもより、お湯の出が少ない!とびっくりされませんように…。

⑦家電や家具は備え付け?

これはどちらにも利点、欠点があります。

家電も家具も備え付けの場合

家電・家具が備え付けの場合の利点身軽に引っ越しできて、身軽に帰国できる!!

利点その①:日本で持ち家がある方は、日本の家に家具などをそのまま置いていった状態で引っ越しできますし、一時帰国した際に、日本の家も快適に過ごすことができます。また、アメリカでの家具などの購入費もかかりません。

利点その②:日本で賃貸物件にお住まいだった方は、トランクルームに家電・家具を預けてしまえば引っ越し荷物も少なくなりますし、逆に、特に保管すると故障しやすくなる家電を渡米前に売り払い、アメリカではアメリカのものを使い、日本に本帰国後にまた日本で新しい家電を購入という選択肢もあります。

利点その③アメリカで家電・家具付きの物件に住むと、日本に本帰国する際(家の退去時)にも、家具などを処分する必要がないので、ラクです。(帰国時の家具などの処分は、潔く廃棄という手段もあります。が、誰かに売ったり、ガレージセールなどをやったりすると、意外に大変だったりします)。

家電・家具が備え付けの場合の欠点家具のセンスや、家電の古さが気になる

欠点その①:備え付けの家電や家具類が古くて使いにくかったり、家のインテリアを左右する家具類が自分の好みではない可能性があります。

欠点その②:日本に置きっぱなしの家電は、あまり使わないうちに劣化したり、故障しやすくなる可能性があります。

欠点その③:アメリカで自分の好きな家具などを買う楽しみは少なくなります。

家電や家具が備え付けられていない場合

家電は借りる物件によって、備えれ付けられているものが様々です。電子レンジ、オーブン、冷蔵庫、洗濯機など、このうち何点かが備え付けられている物件もあれば、全て揃っている物件もあります。ここでは、家電が全て揃っていない場合の、その備え付けられていない家電と、家具についての利点・欠点に関してお話します。

家電や家具が備え付けられていない場合の利点使い慣れた日本のものを送って使える気軽さ。または、アメリカでの買い物が楽しい!

利点その①:引っ越しの荷物の容量が許す限り家電や家具をアメリカに送り、日本で使い慣れた家電を変圧器を通して使うことができます。また、引っ越ししてすぐは生活に慣れておらず、お店に買いに行ったり、店員さんとやり取りするのもエネルギーが必要なので、そのまま何も買い足すことなく家にあるものを使えるのはラクです。

利点その②:アメリカの家具などは、日本にはないような大きさやスタイルのものもあり、最初家具屋さんなどに入るとものすごくワクワクして、新鮮な気持ちになります。なので、日本から家具などを送らない場合は、アメリカで新しい自分の好みのものを購入する楽しみがありますし、意外にこういう経験が後々に良い思い出となったりもします。

 

家電や家具が備え付けられていない場合の欠点アメリカでの出費が大きい。帰国時の処分に労力。日本からの家具の大きさのバランスが気になる。

欠点その①:家電や家具の全てをアメリカで購入しようと思うと、出費が結構大きいです(ガレージセールなどで中古品をお安く入手することもできます)。

欠点その②:日本への本帰国時(家の退去時)に、アメリカで購入した家電や家具を日本に持って帰るのか、アメリカで処分するのか検討する必要があります。売り払う場合は、買ってくれる人を見つけなければならないので、大変なこともあります。(アメリカで購入した家電は、日本では変圧器を通さないといけないものが多く、家具は日本の家には大きすぎることもありますので、持って帰る場合はその辺のチェックを忘れずに。)

欠点その③家具を日本から送る場合は、アメリカは日本よりも基本的に家が広いため、日本から持ってきた家具が小さすぎたりして、アメリカの部屋の広さとバランスが悪くなる場合があります。

 

私の場合は…

私が住んだタウンハウスは、オーブンと電子レンジ、冷蔵庫が付いていました。でも洗濯機が付いておらず、アメリカで購入することも考えたのですが、当時は日本で持ち家もなかったため、日本で保管するくらいならと思い、洗濯機は船便(1便)でアメリカに送りました。

これは、大正解でした。

アメリカの洗濯機は普通に日本人の方々も使っていたのですが、多くの方が、日本の洗濯機の方が性能が良くて使いやすかったとおっしゃっていて、日本の洗濯機を使っている私は、羨ましいと言われました。なので、住む予定のアメリカの家にアメリカの洗濯機が付いている場合は、日本から持っていく必要はありませんが、もしも付いてないのなら、持って行っても良いと思います!

あと、家具などは何も付いていないところに引っ越しましたので、ベッドやダイニングテーブルと椅子、食器棚などは持っていきました。部屋があり得ないほど広かったため、ソファーはアメリカで購入したのですが、かなり大きいものを買いました(余裕で7人~8人くらい座れる大きさです)!アメリカでのその大きなソファーのある生活はとても快適で、結局は大きすぎて日本に持ち帰るのは断念して売ってきましたが、今でもアメリカ生活を振り返るたびに、生活の立ち上げの際に買った大きなソファーを思い出しますし、アメリカでの大きな買い物も面白くて、良い経験だったなぁと思います。 

⑧地下室(ベースメント)はある?あるならフィニッシュ?それともアンフィニッシュ?

日本と違い、アメリカの家はベースメントがある家が沢山あり、外観からは想像できない素敵な広い空間が地下にあることが多いのです。

地下室がなくても、アメリカの家は日本と比べて断然大きくて広いので困ることはありませんが、あったらあったで使えることは確かなので、オマケとしてあればラッキーと思うレベルで良いような気もします。

地下室は生活できる部屋として工事が完了しているものがフィニッシュ、地下室はあるものの倉庫のような感じで床はコンクリートのままだったり、壁もきちんと壁材が貼られていなかったりするものをアンフィニッシュといいます。

フィニッシュの地下室は、そこを部屋の1室として使えますので、その広い一面に子供の遊具を置いて、冬の間の子供の遊び場にしている方もいらっしゃいますし、とにかく色々と使えます。アンフィニッシュの場合は、そこを倉庫として荷物を置いたりされる方が多いようです。私の友人は、倉庫兼子供のピアノルームとして活用されていました。ただ、アンフィニッシュなので、電気もあまりちゃんとしたものが付いておらず、暗かったです。

⑨タウンハウス限定・家の中に階段は多すぎないか?

縦に長いタウンハウスには、カーガレージから1階上のリビングに上がる階段が結構長くて急なものがあったりします。この長い階段、毎日上り下りするのは健康には良いのかもしれませんが、あまりに長すぎると、毎回の買い物が大変になります。重い荷物を持って、階段を上がらなければいけなくなります。

また、アメリカの家具は大きくて重いものが多いです。家具を購入して、家に運び入れようと思ったら、長い階段という超難関を突破しなければいけなくなります。

さらに!!もしも奥様がアメリカで妊娠・出産の可能性がある場合、もしくは、渡米時に小さいお子様がいらっしゃる場合の方は、長い階段は家探しのポイントとして特にチェックされると良いです。

階段に手すりがあっても間隔が広いと、その隙間から小さいお子様は落ちる可能性もあり、幼児の目線で見ると危険なものも結構あります(階段から落ちないように、ベビーゲートを設置したら大丈夫かもしれません)。赤ちゃんを抱っこして階段を降りる際も、万一、転んだりしたら大変なので緊張します。

また、アメリカで奥様が出産された場合は、産後、たった1、2日での退院が普通です。つまり、奥様はまだまともに歩けない状態で退院されます(私は経験者ですが、平坦な道でさえも小股でものすごくゆっくり歩かないと痛みも激しく、必死でした)。なので、階段なんて、本気でどうやって上がるんだろう…!!と、想像しただけで私はおそろしいです。

というわけで、階段のチェックもお忘れなく!

補足⑩同じサブディビジョン内に気を遣う日本人の知り合いが住んでいないか?

これは、絶対条件ではありません。なぜかというと、これは個人の価値観によって、考え方が色々あるからです。ただ、現地に住む奥様と適度な距離感でお付き合いできるといいな…とお考えの方には、結構重要ポイントになる気がしますので、補足として載せさせていただきます。

1つの居住区(サブディビジョン)は、よく現地の日本人の間では”サブ”と呼ばれますが、やはり日本人にとって好条件の物件のあるサブは、日本人が集まりやすい傾向にあります。サブは比較的広いので、日本人が多く住んでいても、それほど気にならないこともありますし、むしろ少しくらい日本人がいてくれた方が心強くもあります。

でも、あまりにも自分の家から近く、そして視界に入る範囲に、”特に同じ会社の方”が住んでいたりすると、やはり気を遣ってしまう場合もあります。また雪の天候続きであまり外出もできないような日などに、どうしても相手の生活パターンが無駄に気になってきたりする場合もあり(私の知人にこのようなケースの方がいらっしゃいました)、そもそも視界に入らなければそんな無駄な思考にも至らない訳なので、適度な距離感を保ちたい方の場合は、できれば気を遣う日本人のお知り合いが近くに住んでいない物件であるといいですね。同じサブ内であったとしても、サブは広いので、視界に入らない場所を選ぶなどするとお互いに気楽な関係でいられる可能性大です。

家が決まりましたら、家の契約をする際の注意点も事前にご確認されることをおススメ致します→アメリカで家の賃貸契約をする時の注意点

アメリカでの家探しのポイント

まとめ

アメリカでの家探しは、アメリカに行ってすぐに決めなければいけない重要な事柄の1つです。また、家は一度決めたらなかなか引っ越しも大変ですので、できるだけ皆様のご希望に合う、素敵な物件が見つけられると良いですね!この記事がそんな皆様のお役に立てますように!また、家を賃貸契約する際の注意点のチェックもお忘れなく。

 

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