簡単・時短でできる手作りの”のれん”の作り方解説

5年前にカーテンとして作ったのれんが、西日に当たり、先日、触っただけでビリビリに破れてしまいました。太陽光による布の劣化のすごさに驚きつつも、この暑い日に西日が直接部屋に入ってくる環境を想像しただけで耐えられなかったため、子供が帰宅するまでの残り2時間半の間になんとかしなければいけないと焦りました。そこで今回は、先日、2時間半以内に作った”簡単・時短で作れる、のれんの作り方”を解説します。

のれんとは?

私がいつも作るのれんは、下の写真のような感じです↓。布は右と左で完全に分かれていて、一番上に100均の突っ張り棒が通っている、簡単なものです。のれんと言うと、のれんの上の部分が数十センチくらい繋がっているものが多いと思いますが、カーテンのように使用する場合は、完全に左右が離れている方が使い勝手が良く、また、上部だけ縫う工程も省略できるため、私はこのスタイルでいつものれんを作っています。

のれん型カーテン

↑これは私の家の2階につながる階段の入り口なのですが、冬に冷気が2階から降りてくるのを防ぐため&来客時に2階が見えないようにするために私が作ったものです。こののれんはとても便利で、左右の開閉も自由自在にできますし、また左右の中心あたりに縫い付けた革紐でカーテンを結んでみると意外にサマになります。↓

のれん型カーテン2

↓のれんをまとめて縛れるくらいの長さの革紐(普通の紐でも、リボンでもご自分の好きなもので何でもOKです。革紐を使うと、ちょっと上品な感じになるので私は気に入っています)の中心部分を、のれんの左右の端にミシン(or手縫いでもOK)で縫い付けてあります。階段入り口のように、人の出入りが頻繁にあり、たまに全開したいような場所には、こういった紐などで結べるようにすると便利です。紐を縫い付けることが面倒な場合は、お洒落な洗濯ばさみなどで束ねても素敵ですよ(ただ洗濯ばさみだと、小さい子供がいる場合などは、子供が勝手にどこかに洗濯ばさみを持っていってしまったりして、束ねたい時にすぐに見つからないことが多く…私の場合は結局紐を縫い付けた方がラクなのだと結論が出ました。)

のれんの革紐

ミシンで直線縫いすればできてしまうので、とてもお手軽に作れるところも気に入っていまして、トイレの収納スペースにも小さいのれんを1枚だけ作って、使用しています↓。

トイレののれん

それでは今から、簡単・時短でできる手作りののれんの作り方をご紹介致します。

のれんの作り方

準備するもの

①作りたい窓より大きな布…私は今回は時間がなかったので、家に保管してあった布を使いました。

②消えるチャコペン…これは本当に便利ですので、まだ持っていらっしゃらない方には強くお勧め致します。書きやすいし、線も鮮やかで、しかも自然に消えていきます。消しゴム付きだと、間違えてもすぐに消せます。消えるチャコペンがなくても、普通のチャコペンでももちろんできます!


③100均などで売っている突っ張り棒…窓枠にはまるサイズ

④アイロン、裁ちばさみ、待ち針、ミシン

作りたいのれんの大きさを決める

のれんを付けたい場所のたて、よこの長さを測りましょう。今回私は、台所の窓に付けるのれんを作りたかったので、その窓の大きさを測定しました。

のれんの作り方まどの大きさを測定する

私は、横の長さは窓枠の端から端までしっかりのれんでカバーしたかったので、窓枠の端から端までの長さを測定したところ、横の長さは180㎝でした。

台所のカーテンにするため、窓枠の下の部分にカーテンが付いてしまうと、水などの跳ね返りで汚れやすくなるために不衛生だと思ったので、少し短めにしようと思いました。なので、窓枠の上端から、下の部分は窓ガラスが終わるところまでの長さを測定したところ、縦の長さは59㎝でした。

このように、自分の使い勝手の良い、好きな長さを決めましょう!

というわけで、作るのれんの大きさは、横に2枚並べて作りますので、縦59㎝×横90㎝(180㎝の半分)になります!(のれんをカーテンのように、少しひらひらとさせたい場合は、横の長さを、このピッタリサイズより10~20㎝くらい長くすると、軽くひらひらします。)

下書きする布のサイズ(縫い代分を足す)を決める

作るのれんの大きさは縦59cm×横90㎝(これを2枚)ですが、縫い代が必要ですので、縫い代部分の長さをプラスして、布に線を引いていきます。縫い代は下の図のように考えます↓

のれんの縫い代の大きさ

上の図を見ていただいた通り、裁断する布の大きさは、今回の場合は

横の長さ(90㎝)+2㎝+2㎝=94㎝ ⇒ 横の長さ+4㎝

縦の長さ(59㎝)+2㎝+7㎝=68㎝ ⇒ 縦の長さ+9㎝

になります。

※上の図で、使用する突っ張り棒の太さにより、のれん上部の縫い代の長さを調節する必要があると説明させていただきました。と言うのは、この部分に突っ張り棒を通すため、突っ張り棒が太くなるほど、縫い代の長さを長くする必要があるからです。これは、その時の突っ張り棒の太さによって臨機応変に変えていく必要がありますが、意外に簡単に長さを決められますのでご安心を!

まず、紙などで、実際にその突っ張り棒を余裕のある感じでクルンと写真のように巻いてみます↓。

のれん上部の縫い代の決め方

これくらいかな?という巻き方をしたところで、巻いた状態を維持したまま、次に、つっぱり棒だけ抜いてください↓。棒を抜いたら、紙をその部分で手で押さえて折ります。その時の長さを測定し、その長さ+1㎝を上部の縫い代にしてください。(中途半端な長さ、例えば下の写真のように6.5㎝くらいになった場合は、ご自分の好きなキリの良い長さにしましょう。私は6㎝とし、+1㎝で、縫い代を7㎝にしました。)

のれん上部の縫い代の決め方

布にチャコペンで下書きし、裁ちばさみでカットする(時短ポイント有り)

チャコペンで定規を使って、布に2枚分ののれんを、縫い代分を含めた長さで下書きする(下の写真参照)。のれんのもともとの大きさの線、縫い代の左右2㎝、下の部分2㎝、上の部分7cmのところにも線を引きます。また、縫い代の端1㎝を折り曲げて三つ折りにしてミシンで縫っていきますので、のれん上部の三つ折りの線(1㎝)のところだけは確実に線をひきましょう(左右、下の部分は、縫い代2㎝だけ書いておけば、そこを半分に折れば1㎝折ったことになりますので、わざわざ書かなくても大丈夫です。書きたかったら、もちろん書いて下さい)。この際に、2枚分、同じ下書きをきちんと布に書いて、裁ちばさみでカットするのが正規のやり方です

が、時間がない方もいらっしゃると思いますので、できるだけ早めに終わらせたい方は、時短ポイントをお伝えしますね。

時短ポイント→布にまず1枚分ののれんを(縫い代分を含めた長さで)下書きします。1枚分だけで大丈夫なので、下の図のように、のれんのもともとの大きさの線、縫い代の左右2㎝、下の部分2㎝、上の部分7cmのところにも線を引きます。また、縫い代の端1㎝を折り曲げて三つ折りにしてミシンで縫っていきますので、のれん上部の三つ折りの線(1㎝)のところだけは確実に線をひきましょう(左右、下の部分は、縫い代2㎝だけ書いておけば、そこを半分に折れば1㎝折ったことになりますので、わざわざ書かなくても大丈夫です。書きたかったら、もちろん書いて下さい)。

1枚分の下書きができましたら、布を2つに折り曲げて重ねて、上下の布がズレないように待ち針をできれば5㎝くらいの間隔で周囲に止める。きちんと重なったら、2枚重ねた状態で、裁ちばさみで外周の線に沿ってカットします。(つまり、2枚作るうちの、1枚には下書きが、もう1枚には何も書いていない状態になっています。)

のれんの布への下書き方法

縫い代線に沿ってアイロンで折れ線を付ける(時短ポイント有り)

縫い代の線に沿って布を折りながら、アイロンでしっかり折り曲げていってください。のれんの左右、下の部分を先にアイロンで線を付け、最後に上の部分にアイロンで線を付けます

のれんアイロンがけの方法

時短したい方は、下記のやり方で進めて下さい↓

時短ポイント→アイロンがけする側面だけの待ち針を外し、アイロンで縫い代の線に沿って、折っていきます。まずは、のれんの左右と下の部分の縫い代を順番にアイロンがけしていきます(のれんの上の部分は一番最後にアイロンがけします!これさえ守れば、他の部分はどのような順番でも大丈夫です。)。説明が分かりにくいと思いますので、時短のやり方を具体的に説明させていただきますね↓。

時短の具体例(まずは左側面の縫い代部分をアイロンがけすることにします)

①左側面に付いている待ち針を全部外します。

②2枚重なっていますが、縫い代線が下書きしてある方の布を上にして、下書きしてある布のみ、まずは三つ折り線に沿ってどんどん折り曲げながら、アイロンをかけていきます。上の写真のような感じです。

表面の折り曲げが終わったら、その部分を折り曲げたまま、裏返します(下書きしていない布を上にする)。

④今度の布には縫い代が下書きしてありませんが、先にアイロンで折り曲げた布が下に見本としてありますので、その折り曲げてある布と同じだけの長さを折り曲げてアイロンがけします。

のれんアイロンがけの仕方2

⑤左側面の縫い代のアイロンがけが終わりましたら、左側面にもう一度待ち針を止めてやり、これと同様の方法で、右側面、下の部分もアイロンをかける。最後に上の部分の縫い代にアイロンをかけます。アイロンがけが終わりましたら、2枚の布をバラバラにしてもらって大丈夫です。

ミシンで縫う

のれんの上の部分のみ、アイロンで折り曲げてあった部分を全部開いた状態にして、まずはのれんの左右、下の部分を先にミシンで縫っていきます。左右、下の部分を縫った後に、のれんの上の部分をアイロンで線付けしたように三つ折りして、ミシンで縫います(この順番でやることで、のれん上部に突っ張り棒のトンネルができます。)2枚分縫えば、のれん完成です。

のれん完成

突っ張り棒を通して、窓に取り付ける

完成しました。ちょっと光の加減でなんだか写真が暗く写ってしまいましたが…、なんとかできました。軽くカーテンっぽくもしたかったので、ちょっと横幅を10㎝くらい長くして作りました。

本当は布にアレンジを加えたりするとかわいくなったりするのですが、どうもシンプルなデザインを私が好む傾向にありまして…、味気ない感じでスミマセン。

のれん完成2

まとめ

のれんは、色々なところで目隠しやインテリアとして使えますし、作り方もとても簡単ですので、マスターしてしまうと良いと思います。最初はちょっと難しくても、慣れたら2時間半以内で作れるようになると思います!この記事が、読者の皆様のお宅の、のれん作りの一助となれたらとてもうれしいです。

 

↓ミシン縫いの基本がとても丁寧に説明してある本です。ミシンの縫い方を勉強されたい方にお勧めの1冊です。


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