UVレジンの超初心者さん必見!UVレジンで何か作ってみたいけれど、一体、何から手を付けたら良いのかも分からない!という方は、まずはお手軽にできるシリコンモールドを使ったUVレジン作りがおすすめです。
今日は”シリコンモールドを使ってUVレジンのアクセサリーチャーム”の作り方を写真付きで詳しくご紹介しますので、是非、これを参考にしていただいて、作り方をしっかりマスターしてくださいね。
作る前にUVレジンのことを1から学びたい方のために、UVレジンの基本知識をご紹介した記事もありますので、ご興味のある方はチェックしてみてください。
準備するもの
①お好きなシリコンモールド
100均で好きなものを購入してください。より失敗しにくいシリコンモールドを選ぶコツは、四角い形よりも、角がない丸い形のもの、失敗した時の痛手が少ないように(レジン液のロスを少なくするために)あまり大き目のモールドを選ばない方が良いです。
今回、私はドラゴンクエストのスライムのシリコンモールドを使いました。
私が使用したものと同じシリコンモールドがネット上で見当たらなかったのですが、とても類似しているものを発見しました(下の写真参照)!作れるスライムの数も形も同じですし、シリコン製なので、こちらでもレジン作成は可能だと思います。が、私が実際にこちらで試したわけではありませんので、私と同じようにスライムの顔がツルツルのレジンが作成できるかどうかは、はっきりとは申し上げられません(でもかなりの高確率で大丈夫だと思います)。でも、これでお菓子作りとかしても、とてもカワイイですよね!↓
②UVレジン液
まずは100均のUVレジン液を使ってみましょう。クリアタイプのレジン液は必ず使用しますので1つ準備してください。
ただし、100均のレジン液は時間とともに黄変していきます。なので、それが好きじゃない方は、時間が経ってもあまり劣化が見られない”星の雫”というUVレジン液は、硬化も早く、おすすめですが、お値段は高いです。
今回、私は星の雫を使用しました。
③レジンを着色するもの
100均には着色レジン液が売っています。100均のものを使わず、家にあるもので試しに着色してみたい場合は、マニキュア、食紅、アクリル絵の具のほんの少量(つまようじの先端に少し付く程度)を、レジン液に混ぜることで色付けできます。あまり色を濃くしすぎるとUV硬化を邪魔してしまい、硬化しないこともありますので、気を付けてください。
私は今回、ピカエースという着色剤を使用しました。
④レジンに封入したいもの
初めての場合は、あまり嵩張るもの(ドライフラワーなど)は気泡も入りやすく失敗しやすいので初心者さんは避けましょう。最初は、小さなキラキラの素材(ラメパウダーや本当に小さいパーツ)などを入れてみると良いと思います。お花をどうしても入れたい場合は、押し花を入れてください。
私は今回、ラメパウダーや暗いところで光る蓄光パウダー、小さめのビーズなどを封入してみました。
⑤UVライトまたは太陽光
真夏の暑い日差しの下だと、意外に速くレジンは硬化します。が、冬期などは硬化も遅く、長時間硬化の最中にホコリなどが混入する可能性も高まります。なので、これからもちょくちょくレジンを作りたいと思われる方は、UVライトの購入をおすすめします。懐中電灯型のUVライトや、机に置いて使用するUVライトがあります。机に置くタイプで、さらにタイマー付きのものだと、とても使いやすいです。ネットでとてもお手軽な商品が売っています。折りたたみ式でコンパクトで使いやすそうです。
私も今回、タイマー付きのUVライトを用いました。
私が使っているものは、こちら↓です。
⑥ゴム手袋、つまようじなど
レジンを扱う際には、レジン液が直接手に触れないようにゴム手袋をしましょう。その他、レジン着色の際に使ったり、気泡を取り除くために使うつまようじ、作業台の代わりに使うシリコンマット(または、キッチンシートなど)、レジンをふき取るためのアルコールのウェットティッシュなどもあると便利ですので準備しましょう。
⑦ネイル用のノーワイプトップジェル
レジン液の最後の艶出しや、ちょっとレジン作りを失敗してしまった時に使えますので、必須ではありませんが、持っているととても便利です。
⑧ピンバイス
シリコンモールドには、最初から完成したレジンに穴が開いているように作られているタイプのものと、レジン完成後に自分で穴を開けないといけないタイプのものがあります。自分で穴を開ける場合は、ピンバイスで穴開けが必要です。ピンバイスは100均でも購入できますし、ネットでも購入できます。
シリコンモールドを使ったレジンの作り方
まず、シリコンモールドですが、モールドの底の部分が、完成したレジンの表面になります。なので、表面になる方からレジン液を入れていくことになります。パーツを封入する場合も、自分には見えない方(底部)が表面になるということを意識しながら、パーツを配置していく必要があります。
また、UVレジンを成功させるコツは、レジン液を地層のように数回に分けて入れ、その都度UV照射をして硬化させていくことが大切です。(内側のレジン液の未硬化を防ぐため)
※私が使用したシリコンモールドですが、たぶんお菓子か製氷用のシリコンモールドですので、とても厚みがありました(2㎝くらい)。あまり厚みがありすぎても、チャームとしてはかわいくないですし、無駄にレジン液を消費してしまいますので、私は厚みを5mmくらいまでにして作成しました。
①シリコンモールドにレジン液を少量入れて全体に均一に伸ばす
まずは、シリコンシートやキッチンシートなどに、シリコンモールドを置き、ゴム手袋をはめます。シリコンモールドに透明のレジン液を入れます。シリコンモールドの大きさ(厚み)にもよりますが、だいたいシリコンモールドの厚みの1/4くらいのところまでレジン液が全体にきちんと広がるように入れます。
ただし、今回のドラクエスライムのシリコンモールドはお菓子用ということもあって、異常に厚みがあるため、だいたい1ミリ~2ミリ位の厚みになるように最初のレジン液を入れると良いです。(完成するレジンは、厚さ5ミリくらいが目標です。つまり、レジン液を途中まで入れて、終了にします。)
この時、つまようじなどで、シリコンモールドの端までしっかり行きわたらせると良いです。気泡が入ったら、つまようじで取り除きます。特にシリコンモールドの端の部分に気泡が入ると、完成時に気泡の部分だけ凹みができてしまいますので、注意してください。
②UV照射
UVライトでレジンを硬化させます。3分~5分くらいで硬化します。UV照射後に、きちんと硬化したか、つまようじなどで硬さを確認してみると良いです。まだ硬化していなかった場合は、硬化するまでUV照射してください。
※レジン液の入ったシリコンモールドを、場所移動させる場合は、シリコンシートやキッチンシートの上にシリコンモールドを乗せたまま、シートごと移動させると便利です。今回のドラクエスライムのシリコンモールドのように大きくて、レジンの液が垂れにくい形状のものは、下に何も敷かなくても簡単に移動できます。
③パーツを封入し、UV照射する
大き目のパーツやシールなどを封入したい場合は、このタイミングで封入します。パーツを封入せずに、着色だけする場合、または、色が付いた部分にラメパウダーや蛍光パウダー、小さいビーズなどを混ぜたい場合は、この項目は飛ばしてください。
それではパーツ封入の説明です。
①まずは、硬化したレジンの上に、薄く全体に透明のレジン液を入れます(つまようじで隅までしっかり入れます。
②そこに、シリコンモールドの底面が前面になることを意識しながら、パーツを入れていきます。大き目のドライフラワーなどは気泡が入りやすいので、あらかじめアルミホイルの上などでレジン液に一度浸すと良いです。そうすると、封入した際に気泡が入りにくいです。シールを封入する場合も、シリコンモールドの底面にシールの表面を向けて封入していきます。
③封入したパーツがギリギリ浸るくらいまで透明レジン液を入れます。この時点で、シリコンモールドのだいたい3ミリ~4ミリくらいのところまでレジン液が入っているくらいが良いです。気泡が入っていたら、つまようじで取り除きましょう。
④UVライトを3分~5分、硬化するまで照射します。
④着色してUV照射する
①100均の着色レジンを使用する場合は、そのまま使用します。その他の粉末の着色剤などを用いる場合は、アルミホイルやキッチンシートの上に透明レジン液をたらし、つまようじの先端に付けた着色剤を混ぜて、好きな色にします。マニキュアを用いる場合は、UVレジン液に混ぜても良いですし、完成したレジンの作品の裏側にマニキュアを塗って色付けするのも良いです。(アルミホイルなどの上で着色剤と混ぜるのが面倒な方は(私です…)、失敗する危険性はありますが、シリコンモールド内で透明レジン液と着色剤を混ぜることも可能ではあります…。)
ラメパウダーや蛍光パウダーもアルミホイルの上で、着色剤と一緒に混ぜても良いですし、部分的にパウダーを入れたい場合は、シリコンモールド内に直接その部分だけに適量をふり入れるのも良いです。ただし、経口パウダーやラメパウダーなどは、レジン液に完全になじみません。ですので、レジン液にまぜると、その部分だけ点々と粉の形状がそのまま完成したレジンに模様のようにでてしまいますので、デザインの1つとして考えて使用させることをお勧めします。
着色の注意点は、濃く着色しすぎないことです。着色剤がUV硬化の邪魔になり、硬化しにくくなってしまいます。
②着色したレジン液をシリコンシートに流し入れ、UV照射して硬化させる。
上の③の過程でパーツを封入した場合は、1回の作業でシリコンモールドが一杯になるまでレジン液を入れてしまって良いです(小さくて厚みが厚くないシリコンモールドの場合)。でも、③のパーツ封入の過程を飛ばした場合は、一度にレジン液を全部入れてしまうと硬化しない可能性が高いです。なので、レジン液を入れ硬化するという作業を2回くらいに分けて繰り返し、作品を完成させてください。
シリコンモールドから取り外し、バリを取る
シリコンモールドから完成したレジンを取り外します。自分の作ったレジンがどんな風に仕上がっているのか確認できますので、ここが一番ワクワクするところです。
レジンの隅にはみ出している部分(バリ)があると思います。それをハサミなどで取り除きます。
↑表面に飛び出している無駄な部分(バリ)を取り除きます。影にうつるスライムの顔がかわいいです。
レジン完成!!!
かわいいレジンができたと思います!!!
えっ!?失敗??…
あれ?でも…まだ硬化していない部分を触ってしまって跡が付いてしまった…。どうしてもレジンの表面がベトついてしまう…。なんだかレジンの表面が曇ってる!?失敗したかも!?と思った方がひょっとしたらいらっしゃるかもしれません。
そんな時は、裏技がありますのでご安心を!そうです、魔法の救世主、ノーワイプトップジェルの出番です!
番外編:魔法の救世主、ノーワイプトップジェル
まだ硬化していない部分を触ってしまい、指紋が少し付いてしまった場合や、レジンの表面がべとついている場合や、モールドから取り出したレジンの表面が曇っている場合(鏡面タイプのシリコンモールドではないものを使った場合)などの時は、そのレジンの表面に、ノーワイプトップジェルを全体に塗り、UV照射すると、指紋も曇りも表面のべたつきもなくなります。
ノーワイプトップジェルは、ネイルで使用しますので、刷毛が付いていて、レジンにも塗りやすいので、あるととても便利です。
アレンジする
スライムの顔に色付けする
アクリル絵の具で目と口に色付けしました。
ピンバイスで穴開け&金具を付ける
完成したレジンにピンバイスで穴開けします。そこに丸カンを付ければ、アクセサリーチャームの完成です。
ピンバイスの穴あけ方法はコチラの記事を参考にしてください。
アクセサリーチャームの完成
蛍光パウダーをいれたものだけ夜に光る、おもしろかわいいレジン作品が完成しました。ドラクエスライムが大好きな息子にプレゼントしたいと思います。
↓好きなことを仕事にしてみるのも素敵です
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