子供服ってすぐにサイズアウトしてしまいますよね。自分の子が着ていたお洋服の中でも、特に思い入れがあるものは、処分することもなかなか思い切ってできず、でもだからと言ってずっと保管しているわけにもいかず…、どうしようか悩むことってありませんか?
今日は、そんな思い入れのある自分の子のお洋服(特に今回は、ドレスやワンピースなど)をお人形のメルちゃんや、その妹のネネちゃんなどのお洋服に適当にリメイクする方法をご紹介したいと思います。メルちゃんシリーズだけではなく、ソランちゃんやぽぽちゃんなども着用可能だと思います。ただ、かなり適当な作り方です…それだけに簡単ではあるのですが、きちっと作りたい人には不完全燃焼に終わるかもしれません。あくまでもこんな風に作ることも可能なのだなぁ…とご参考にしていただけたら嬉しいです。
お人形(メルちゃん・ネネちゃん)のお洋服の作り方
準備するもの
①お子様のサイズアウトしたワンピースやドレスなど
②ゴム…マスク用のゴム47㎝~50㎝くらい。ドレスの肩紐として使用します。何でも良いのですが、私はマスク用のゴムを使用しました。マスク用のゴムは良く伸びて柔らかく、見た目もそんなに悪くなく、子供も扱いやすいのでおすすめですよ。
③チャコペンなど…時間が経つと自然に消えるチャコペンが使いやすいので特におすすめです。100均でも売っていますが、100均のものはすぐにインクがなくなってしまうところと、フェルトなどにはとても書きにくいです。チャコエースという商品が個人的には書きやすくてとてもおすすめです。紫が私は使い勝手が良かったです。
④ミシンか、手縫い糸&針…ミシンの方がサクサク作業が進みますが、ドレス自体が小さいので、手縫いでもそんなに負担なく作業できると思います。
⑤アイロン…アイロンは使用した方が仕上がりがキレイです。
①お人形ドレスを型取りする場所を決める
上の図のように、子供用ドレス(ワンピース)の胴のあたり&スカートの部分を使用して型取りをします。この部分を使用することで、もともとのワンピースのスカートのギャザーをそのままお人形ドレス(スカート部分)に代用できるのでラクです。
また、かわいいリボンなどの飾りがもともと付いている場合は、その飾りがお人形ドレスの正面にくるように型取りすると可愛くなりますよ。お洋服にシミなどがある場合は、その部分を避けて型取りしましょう。つまり、臨機応変に♪
下に私が作製した”適当お人形ドレス”の寸法を測定してみましたので、良かったら参考にしてみてくださいね!
こちらの型紙のサイズは出来上がりの寸法が書いてあります。この型紙を使用する場合は、この型紙の寸法に、さらに縫い代分の長さとして2cm余分にとってください。今回ご紹介する作り方は、基本は全ての布端を1㎝幅の三つ折りをすることで布の端の処理をします。でも、ロックミシンや、ミシンのジグザグ縫いによって布の端の処理をされても良いですし、子供ドレスにもともと裏布が付いている場合は、表布と裏布の端をそれぞれ内側に折って布の端の処理をされると仕上がりも綺麗だと思います。
私が考えた”適当お人形ドレス”は、子供が扱うものなので、できるだけ簡単に着脱できることに重点を置きました。いちいちママがお人形の服を着せるお手伝いするのも大変ですしね…。そのため、メルちゃんの足側からスポッと緩めに着られるような寸法になっております。
②型取り&布カット
子供のドレスに、お人形ドレスの型紙を用いて(もしくは型紙なしで自分で定規で長さを測定しながらでもOK)型取りしていきます。ウエストからスカートの裾の長さ(寸法図:8㎝)に関しては、型紙を用いずに、ウエスト部分から裾に向けて定規をあてて、8㎝のところに点で印を付ける作業を一定間隔で行い、その点を最後に線で結ぶと良いです。裾がヒラヒラしているため、この部分においては型紙で線を引こうとしてもうまくできず、仕上がりも裾の長さに歪みが出すぎて後悔します(私は一回失敗しました…。)
上述しましたが、型紙の全ての面に2㎝の縫い代をとってから、布をカットします。
自分で型紙を作りたい方へ…
※私は一番最初にネネちゃんのドレスを作る際に、ネネちゃんの体の上に子供用ドレスを置き、適当にチャコペンでこんな感じかな?と線を引いて出来上がりのドレスのかたちを想像しながら型取りしました(型紙とかわざわざ準備することがちょっと面倒だな…という場合は、こういうやり方もアリですよ!)。お人形の上に布を置いて、実際にお人形の丸みを考慮しながら線を引いていけば、大きさや形のアレンジも意外に簡単にできますよ。
私がやったように、ちょっと試しにこんな感じにしてみようかな?と試行錯誤しながら作る際には、自然に消えるチャコペンが大活躍です。作りながら途中で縫い目を変更することもありますし、ハンズフリーで失敗して線を引いても、時間とともに消えていきます。
こういったやり方で、ご自身のオリジナル作品にも是非チャレンジしてみてくださいね!
③アイロンでしっかり折り目を!
各工程において、縫う前にアイロンを使って縫い代にしっかり折り目を付けてくださいね。
このアイロンの有無で、作業のしやすさ&完成度に大きく違いがでてきます。アイロンは大事です。
④縫う
まずは上半身から
背中~わきの下~胸にわたる部分(一番上のラインです(専門用語が分かりません…))を、アイロンを使って1㎝幅の三つ折りにしてミシン縫い、もしくは手縫いします。
角張った部分がありますので、その部分には少しだけ(1㎝くらい?)ハサミで斜めに切り込みを入れて三つ折りしやすいようにします。角張った部分はしっかりと三つ折りできず、丸みを帯びた感じになってしまうと思いますが、だいたいの感覚で見た時に左右対称のかたちであれば丸みを帯びていてもおかしくありませんので、この辺は臨機応変に♪
アイロンを使って三つ折りしたら、縫います。私の場合は、子供ドレスの脇の部分(もともとキレイに縫い合わされている部分)が、お人形ドレスの脇~背中にわたる部分と重なったため、これ以外の部分を縫いました。
背中の部分
次に背中のラインを縫います。縫う前に、一度お人形にドレスを簡単に巻いてみて、ウエストのサイズが自分が着せたいお人形に合っているのか確認して、長さを微調整すると良いです(ウエストをあまりキツくしすぎるとドレスの着脱が難しくなりますので、基本はゆったり目を心がけてください。ただ、ゆったりすぎると、今度は着た時の見栄えが悪くなることもあります。)
背中のラインが中表に重なるようにして待ち針で固定し、線に沿って縫います。
その後の布端の処理は、私の場合はミシンでジグザグ縫いをしました。手縫いでかがり縫いをされても良いと思います。(ジグザク縫いやかがり縫いをする場合は、縫い代を1㎝に短くカットしてしまって良いと思います。2㎝の縫い代を使用して、三つ折りをして縫うのも良いと思います。)
スカートの裾の部分
1㎝幅の三つ折りをして、ぐるっと1周縫います。
肩紐のゴムを付ける
肩紐としてマスク用のゴムを縫い付けます。
約50㎝前後の長さのゴムを二つ折りして、両端に結び目を作ります。
お人形ドレス(下の写真の部分)にゴムを縫い付けます。ゴムの縫い付けに関しては、ミシンよりも手縫いの方が簡単です。できるだけ、表の部分に糸が出ないように、三つ折りした裏側の布に糸で縫い付けるようにするとキレイに仕上がります。
結び目をわざわざ作る理由は、縫い付けたゴムを引っ張った際に取れにくくするためです。見栄えの問題上、結び目を作りたくない場合は、ゴムをしっかり縫い付けて下さい。
最後は、背中の部分にゴムを縫い付けます。まずは、実際にドレスを着てもらうお人形にドレスを身に付けさせて、ドレスの着脱がしやすいゴムの長さを決めます(頭が簡単に入るか?腕を通しやすいか?等をチェックする)。
ゴムの真ん中に結び目を作り、背中部分に糸で縫い付けます。背中の部分は、両肩のゴムを一カ所にまとめて縫い留めた方が、肩からずり落ちにくくなり、さらに子供がドレスの前後を見分けやすくなりますよ。
背中の中央部分にゴムを縫い付けた後は、結んだゴムの余分な部分をハサミで切ります。
⑤完成!!
自分の娘が着ていた思い出のお洋服が、お人形さんのドレスになりました!私の場合は、子供用ドレスの両サイドにもともと長い紐が付いており、それを後ろで蝶々結びするタイプでしたので、その紐も短くリメイクして、お人形ドレスに残しました。
最初は下の写真のような感じだったドレスですが、
全部、ネネちゃんサイズに変身しました↓
余り布で髪飾りもできる!髪飾りの作り方
私は余り布で、ドレスとおそろいの髪飾りを2つ作りました。ネネちゃんと娘に1つずつ、お揃いの髪飾りをプレゼントしました。ついでに更に余った布で、適当に巾着も作っちゃいました。
完成したネネちゃんのドレスを見て、娘は大興奮!そして、まさかのお揃いの髪飾りも喜んでくれて、早速ネネちゃんとお揃いコーデで外出しましたよ。
余り布で、髪飾りやその他のグッズをみなさんも作られると、お子様のテンションもますますアップすること間違いなしです!
髪飾りの作り方(ものすごく簡単に説明)
↑布を中表に折って、2枚重なった状態で型取り&待ち針で固定する。それを約1㎝の縫い代分だけ大き目にカットする。真ん中の細い部分は縫わずに、左右に2つある葉っぱのような形の部分だけぐるっと縫う。縫い代にアイロン。縫っていないところから、裏返す。
↑全体にアイロンをかけて、1周ぐるっと縫う。中心にゴム。ゴムのところで髪飾りを結べば、できあがり☆
ネネちゃんファッションショー
今まで沢山のネネちゃんのお洋服を、自分の娘のサイズアウトしたお洋服から作ってきました。その時の気分に合わせて適当に作ってきたのですが、完成したお洋服は意外にかわいいし思い出にも残るので、着なくなった子供服の活用方法としてはなかなか素敵な選択だったなぁと思います。
私が今まで作ってきたお人形のお洋服をちょっとだけご紹介しますね。
①ウエディングドレス風に
↑これは、私が出産して病院から退院する時に、新生児の我が子達が着たセレモニードレスをリメイクしたものです。一応、ウエディングドレス風にしています。
②ヒラヒラスカートがかわいい
↑娘の普段着をリメイクしました。やっぱりワンピースのスカート部分のギャザーをそのまま使うと、簡単です。今更ですが、ネネちゃんの髪がボサボサなのが気になる…。
③普段着や寒い時期に羽織れるお洋服も
↑ストライプの服は、これを作る時に何故かアイロンもミシンも出すことが面倒すぎて、かなりいいかげんに布をカットし、全部手縫いで荒く縫ったものですが、それなりにサマになっています。右のお洋服は、襟のフカフカも、リボンも前面のボタンも、もともと付いていたものを利用しています。というか、一刻もはやくネネちゃんの髪をくしでといてあげなくちゃ!!(笑)
↑こちらは毛糸で編みました。マフラーなどをお揃いで編んでもかわいいですよ!
まとめ
思い入れのあるお子様のお洋服を、お子様のお人形のお洋服にリメイクする方法をご紹介しました。記念のお洋服を、ママも我が子もハッピーになれる方法で長く活用できると嬉しいですよね。
お子様のお洋服は、今回ご紹介したドレスだけでなく、お人形の髪飾りやバッグ、その他にも沢山のものにリメイクできると思いますので、あれこれ考えて楽しくアレンジしてみてくださいね。