日本人作家の洋書で英語学習!“よしもとばなな”好きなら「Kitchen」がおすすめ

英語を勉強するために、洋書を読もうと思われる方も多いと思います。その際は、今まで自分が読んで好きだと思った日本人作家さんの本が洋書でも出版されているのなら、まずはそれを読み始めることをお勧めします。特に、”よしもとばなな”の洋書は、英語が分かりやすくてシンプルで読みやすいですよ。

アメリカ赴任前に私が絶対にしたいと思っていたことの1つが、私の大好きな”よしもとばなな”の洋書を購入して、読み漁るということです。英語の勉強はそれなりに頑張っていましたが、まだそんなに得意ではない私でも、日本語のよしもとばななの本を読みつくしている私なら、たぶんそれなりに読めるのではないかな?と予想していたのですが、この予想は大当たりでしたので、今日はそのことについて書きたいと思います。

まずは”Banana Yoshimoto”の洋書を購入しましょう

日本で購入する

一番確実な購入方法は、やはり、amazonです。amazonのサイトで”よしもとばなな 洋書”または”Banana Yoshimoto”で検索すると、よしもとばななさんの洋書が出てきます。その中に「Kitchen」もありますよ。

アメリカで購入する

インターネット

アメリカでも一番確実で簡単な購入方法は、amazon.comのサイトで”Banana Yoshimoto”で検索するとすぐにヒットします。

書店

Barnes&Noble

アメリカ最大手の本屋さんと言ったら、Barnes & Noble(バーンズ・アンド・ノーブル)です。どこの州にも必ずある本屋さんなので、こちらで本を購入するのもおススメです。アメリカではクーポン券で有り得ない程(20%~50%オフなど)安く本を購入できたり、もともとセールで激安だったりすることもありますので、amazonでポチっと購入するのもとてもラクなのですが、実店舗に足を運んで本を探してみるものアリですよ。Barnes&Nobleで、私は以前、セール棚に20ドルくらいする本がたったの1ドルで売られており、興奮して購入したことがあります。

Amazon books

少し前からアメリカで話題のamazonの本屋の実店舗である、Amazon books。2019年10月現在、アメリカの約10州に店舗があり、その数はこれから益々増えていきそうな予感です。こちらは、ネット購入とお値段は同じようなのですが、話題のamazonの本屋さんは日本にはありませんので、こちらで購入するのも面白いかもしれませんね。

洋書「Kitchen」を読んでみる

よしもとばなな洋書

洋書「Kitchen」の内容はもちろん原作「キッチン」と同じなのですが、やはり英訳の仕方で、もともとの「キッチン」が持っている淡々とした透明感のある独特な雰囲気を活かせられるのかどうか決まってくると思いました。また、よしもとばななの小説はひらがなが多いことでも知られていますが、そういった雰囲気も英訳で出ているのか気になりました。

実際に英文を読んでみて、あくまで私の個人的な感想ですが、英語の表現がとても簡単でシンプル、そしてリズムがあって、なばばワールドが上手に反映されていて、なかなか良いなぁと思いました。

以下、小説「キッチン」の最初の2文だけ例で挙げてみますと、

「私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う。どこのでも、どんなのでも、それが台所であれば食事を作る場所であれば私はつらくない。」(キッチン最初の2文)

「The Place I like best in this world is the kitchen.No matter where it is, no matter what kind, if it’s a kitchen, if it’s a place where they make food, it’s fine with me.」(洋書Kitchenの最初の2文)

この例に挙げた感じの英文のリズム感&とても分かりやすい英文が始終使われていて、私はどんどん読み進めていくことができました。

もちろん、「あれ?この単語ってどんな意味なんだろう?」とか、「この文章の意味って?」と、分からなくなる箇所もあるのですが、そんな時に原作「キッチン」の該当箇所を読み直してみたりすると、「こんな英語の表現でこういう雰囲気を出せるんだな」とか、「こういう言い回しの仕方があるんだな」など、とにかく学べることが多く、また両方の文章を比較して「もう少し違う表現でも良かったのかもしれないな?」と思う箇所を見つけたりなどしているうちに、どんどん楽しくなってきて、私は洋書「Kitchen」と原作「キッチン」をアメリカで何度も何度も読みました。

これをやっていたら、気づくと、英作文が上手になっていました…。私はアメリカでコミュニティカレッジという学校でESLのクラスで英語の勉強をしていたのですが、ここで出る英作文の宿題を先生から直接褒められるようになりました。

小説”ムーンライト・シャドウ”(MOONLIGHT SHADOW)もおすすめ

よしもとばなな洋書

この洋書「Kitchen」には、”ムーンライト・シャドウ”という私個人的には泣けて仕方ない小説も載っています。こちらの小説は、私が日本で購入した”吉本ばなな自選選集3 Death”の中に入っており、何度も日本で繰り返し読んだお話だったので、洋書も普通にどんどん読み進めていくことができました。英文はこちらもとてもシンプルで、分かりやすいです。そして洋書で読んでも、私がすでにこのストーリーを知っていることもあり、この小説を読み進めながら私の涙腺は緩みっぱなしで、泣けて泣けて仕方なかったです。

 

ちなみに、この”吉本ばなな 自選選集3Deatn”は、上記「キッチン」も「ムーンライト シャドウ」もどちらも入っていて、お勧めです↓

日本人作家の洋書のススメ!

やはり、英語学習のために洋書を読んで”楽しい!”と思える決め手は、よほどの英語好き&得意な方以外は、”自分がその本のことを大好きであること”に尽きると思いました。初めて洋書を読むときに、何から読もうかな?と迷われることも多いと思いますが、まずは、自分がかつて日本語で読んで大好きだと思えた本がもしもあって、それが洋書で販売されているのなら、是非、その本を読まれることをお勧めします。そうすると、意外にすんなり楽しく読めてしまうと思います。

もちろん外国人の有名な作家さんの洋書をチャレンジして読むのも良いと思いますが、それは洋書をある程度読み慣れてからでも良い気もします。なぜかと言うと、外国の方が書いた小説などは、その英文の後ろに暗黙の了解として描かれている全体の社会的背景だったり、文化だったりを、完全に理解した上で読むことが結構難しい場合も多く、ちょっとした会話のニュアンスやストーリーの内容を理解するのに時間がかかることもあるからです。

洋書を出している日本人作家は沢山います。例えば、村上春樹、夏目漱石、山田詠美、東野圭吾、などなどです。ご自身で”これだ!”と思える作家や本がありましたら、是非、その洋書を探してみることからスタートしてみてください。もちろん、よしもとばななの洋書も沢山出ていますので、私のように、よしもとばななの洋書からスタートされるのもおススメです!

 

以下、よしもとばななの洋書です↓他にも沢山ありますよ。

 

「ハードボイルド ハードラック」

「とかげ」

 

「アムリタ」

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